No.6896は東洋水産、マルちゃん バリうま 宮崎風旨辛麺。東日本に強く専売品をたくさん持つ東洋水産の中では数少ない西日本向け製品。本来は九州限定品だが年末年始には関東圏のあちこちのスーパーで遭遇した。バリうまシリーズはウチでは2002年に初試食をしている。
宮崎風旨辛麺という名前や黒赤黄橙というどぎついパッケージの色使いからして、明星チャルメラの宮崎辛麺を強く意識した製品に見える。でもあちらは全国区で実績を重ねているのにこちらは九州限定品ということで、少し及び腰のように感じてしまうよ。まあチャルメラと比べて麺づくり・正麺・ごつ盛り・でかまるはそれぞれ少しづつターゲットが違いそうだからなあ。
食べてみて、パッケージの派手な色使いと食べた印象がだいたい一致する。スープの強い味や強引な刺激に何も考えず身を任せたいという心境の時にいいだろう。
ってこれは決して悪い意味で言っているのではない。こういう製品が欲しくなる時と場合もあり得るだろうということだ。音楽で言えばクラシックやジャズを聴きながらウンチクを語るのもいいけれど、デスメタルに救いを求める人だっているはずだ。
麺は細く、優しい舌触り。気泡感がある軽い食感で、ベトつかず春の小川の流れようにサラサラと食べられる。反面コシとか重量感には乏しく、あまりきちんとした腹応えは得られない。
スープは辛い。それもピリッとしたキレの鋭い辛さというよりもぼんやり・どんよりした鈍くて重苦しい刺激であり、決して爽快な辛さではない。粉末っぽい香りがあり、うま味は人工的でとても強い。甘さもあり、もちろん塩分も強い。
ニンニク臭があり、これに具のニラの香りが効果的に絡んでいる。挽肉は歯応えがブヨブヨして濃い味付けで、量も結構あるが沈殿しがち。卵はフワッとした食感で、この製品における唯一の光明というか慈悲を感じる部分。
何時でも誰でも万人に受け容れられる製品ではないように思う。でも、例えば私が失意のどん底に陥ってしまったとき、這い上がるためのエネルギー源としてこの製品を食べるのはアリだ。
国名 | 日本 |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 4 901990 364140 |
会社名 | 東洋水産 |
製品名 | マルちゃん バリうま 宮崎風旨辛麺 (九州限定販売) |
謳い文句 | 唐辛子が利いた旨辛しょうゆスープ |
調理方法 | 熱湯3分 |
質量 | Net90/麺70g |
熱量 | 442kcal (1851kJ) |
Na(麺具+汁) | ~g(食塩相当量1.8+2.7g) |
付属品 | 粉末スープ、かやく(味付鶏挽肉・卵・にら)、調味油 |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 細く優しい舌触り、気泡感がある軽い食感でべとつかない、コシや重量感には欠ける |
汁・ソース | 激辛だがぼんやりした鈍重な刺激、粉末臭有、旨味は人工的で強く甘さや塩分も多い |
具・その他 | ニンニク臭とニラがよく合う、ふわっとした卵が気休め、外観の色と味の印象が一致 |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2021/05/02 |
賞味期限 | 2021/06/15 |
入手方法 | 2021/01/03 相鉄ローゼン |
税込購入価格 | 138 JPY |