No.6894はあいさと、鯛塩ラーメン。愛媛県の会社で、実際の製造は埼玉の高橋製麺、スープは福岡の一番食品。No.6869で醤油味の姉妹品「みきゃんラーメン」を試食している。
▲みきゃんラーメン(真鯛醤油味、みかんは不使用)
製造者や鯛を主題とする製品の成り立ちはよく似ているのだが、パッケージデザインは真逆な方向性だと思う。正直な印象としてみきゃんラーメンは中身と外観に大きな乖離があると感じたので、今回の品の方が真っ当な在りように見えるよ。あと開封してから気付いた大きな違いとしてみきゃんは液体スープ、今回の品は粉末スープという差異がある。この二つは同じ店で同じ価格(税抜238円)で買ったもの。
食べてみて、装飾や誇張表現の少ない真面目な即席麺。燦然と光り輝く部分は無いが、変な癖や脆弱な部分も無い。ただ液体スープのみきゃんラーメンと比べて粉末スープならではの乾燥臭さがある程度残っており、比べるとあちらの方が格上に感じられた。ちなみに製品の性格上、大手メーカの量産品とコスパを比較するものではないと思う。
麺は中太で、角は無く滑らかな舌触り。歯応えは明確で、適度な重量感があり、それでいて武骨さは感じない。生麺っぽくしたり凄そうに見せる演出は無く、丁寧に作られた普通の揚げ麺という感じである。
この価格帯だとノンフライ麺が常態化しつつある中、堅実に作られた揚げ麺も悪くないと思った。レンズ交換式カメラを選ぶ際にミラーレスが主流となった今、敢えて昔ながらの一眼レフを手にするような感覚かな?
スープは透明感がある淡い色で、醤油っぽさは皆無。鯛だしのシンプルな味付け。ネガティブな魚臭さ、生臭さは無い。しっかりした塩味で、うまみも結構強いが、香辛料は素っ気ない。そして前述の通り僅かだが粉末スープの乾燥臭さを感じてしまう。
これが醤油味のみきゃんラーメンだと液体ならではのしっとりとした滑らかな喉越しがある。液体と粉末という単純な対立軸のみで語るつもりはないが、この二者には無視はできない差があると思われた。どちらも同じ価格であり、どっちが良いかと問われたら、醬油味と塩味の好みを乗り越えて液体スープのみきゃんラーメンを選ぶ。
国名 | 日本 |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 4 931003 018081 |
会社名 | あいさと |
製品名 | 鯛塩ラーメン (製造は高橋製麺、スープは一番食品) |
謳い文句 | 愛媛 |
調理方法 | ゆで3分 |
質量 | Net100/麺90g |
熱量 | 458kcal (1918kJ) |
Na(麺具+汁) | ~g(食塩相当量0.9+5.5g) |
付属品 | 粉末スープ |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 中太で滑らかな舌触り、歯応えは明確で適度な重量感、丁寧に作られた普通の揚げ麺 |
汁・ソース | 透明感がある淡色、素朴な鯛だし、塩分と旨味は強いが刺激無し、香りは素っ気ない |
具・その他 | 僅かに粉末っぽさを感じる、姉妹品のみきゃんラーメンは液体醤油味で格差を感じた |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2021/04/28 |
賞味期限 | 2021/07/07 |
入手方法 | 2021/02/15 グルメシティ |
税込購入価格 | 257 JPY |