No.6884は広島県尾道市の純正食品マルシマ、尾道ラーメン。ここは自然食品や有機食材を扱う会社で、製造は埼玉の高橋製麺。高橋製麺は愛媛のあいさとが販売するNo.6869みきゃんラーメンの製造元でもあり、小ロットの受託生産を得意とする会社。まあ異母兄弟のようなものか。パッケージの材質や造りが酷似する一方、スープの小袋は材質も封止方法も別物なので、別々に調達しているのだろう。
私は尾道ラーメンに確固たるイメージを持っていないのだが、本製品に関しては牛豚鶏の畜肉を使わず、小魚(ちりめん=イワシ類)でダシをとっている。Wikiでは「豚の背脂を浮かせた~」とあるが、それとはちょっと違いそうだな。
食べてみて、真面目に、丁寧に作られているという印象。畜肉成分だけでなく化学調味料も使っていないのだが、いかにも健康に配慮した製品でござい〜といったもの足りなさは一切感じない。確かな手応えを感じる味である。購入価格は税込194円とちと高めで、昔ながらの油揚げ麺にも関わらず、決して高いとは思わなかった。
麺は中太で、角は丸められており優しい舌触り。油揚げ麺だが緻密で重量感がある。無かん水なのだがラーメンの麺として違和感は無い。最近の高級袋麺のトレンドでもあるノンフライ麺と比べても一長一短、負けていないと思う。前出のみきゃんラーメンの麺と同傾向であり、スープとのマッチングは本製品のほうが良いと感じた。
スープは透明感が残る茶色で、オリーブ油の膜がうっすらと表面に浮いている。油揚げ麺であることとこのオリーブ油のおかげで畜肉成分無しでもある程度の力感が確保されているのだろう。液体スープゆでにしっとりと滑らかな口当たり。醤油の柔らかな酸味を感じる。刺激成分は控えめ。
いりこのダシは雑味が全然感じられず上品で変な強調感も無い。ごく自然に喉の奥に染み込んでゆくようだ。化学調味料無しでもうま味は必要十分、不足感は無いし具無しで食べても大丈夫。これ見よがしの派手さは全く無いが、きちんと構築された大人の即席麺である。日清やマルちゃんの大規模生産品とは違う少量生産品であることを考慮すれば、200円弱という価格も納得できる。
国名 | 日本 |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 4 906657 282201 |
会社名 | 純正食品マルシマ |
製品名 | 尾道ラーメン (製造は高橋製麺) |
謳い文句 | しょうゆ味 尾道のうまいもんゆうたらラーメンよ。小魚からとったダシじゃけえあっさりしとるのにコクがあってぶちうまいんよ。 |
調理方法 | ゆで3分 |
質量 | Net115/麺90g |
熱量 | 455kcal (1905kJ) |
Na(麺具+汁) | ~g(食塩相当量1.1+3.0g) |
付属品 | 液体スープ |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 中太で優しい舌触り、揚げ麺なのに緻密で重量感がある、無かん水だが違和感は無い |
汁・ソース | 透明感が残る茶色、オリーブ油が覆う、しっとりした口当たり、柔らかな醤油の酸味 |
具・その他 | いりこの旨味は雑味がなく上品、畜肉化調不使用だが不足感無し、丁寧で真面目な味 |
総合評価 | ★★★3 |
試食日 | 2021/04/08 |
賞味期限 | 2021/06/21 |
入手方法 | 2021/01/06 こだわりや |
税込購入価格 | 194 JPY |