No.6883は麺のスナオシ、麺’s 味工房　ソース焼そば。五個パックで税込169円、一個当たり34円弱の激安製品。個装袋にはJANコードの記載が無く、単品販売は考慮されていない模様。

▲ただの「ソース焼そば」（2014年に試食）

同社にはただの「ソース焼そば」という製品もあり、こいつは百均でよりどり三点100円＋税なんて売られ方をしている。中身は若干違うようだけど、安さが売りという点で顧客層は似たようなものだろう。流通経路が別なのかな。

但しパッケージのデザインは全然違う。ただのソース焼そばは昭和の匂いが漂う素っ気ないものなのに、この麺’s 味工房はスナオシにしては随分と華やか。売場の隣に日清やマルちゃんが並んでいても全く引けを取らないぞ！？

▲スナオシの袋焼そばは、麺をゆでて湯切りする方法もサポートしている（おいしい召しあがり方　その２）

食べてみて、一個34円の値段を大きく超える満足感が得られた。細かな文句を付けようと思えばいろいろあるが、基本部分は結構骨太でうわついた頼りなさが無い。具無しの素で食べてもさほどひもじさは感じないし、適切な肉や野菜や香辛料を追加すれば大人一回分の食事として供することも十分可能である。

但し作る上で水の量や麺のほぐし方で若干シビアな部分があるので多少の試行錯誤が要るかもしれない。まあ五個パック品を買うのだから、三回目ぐらいからはちゃんと狙った通りに出来るようになるだろう。

麺は中太の角断面で、エッジは丸められており優しい口当たり。適度なしっとり感と重量感があって軽薄な食感ではない。多くの揚げ麺のカップ焼そばに対しては優位性を持てるだろう。

但し複数回作った経験上、水の量で麺質が大きく変動する。指定量よりも心持ち多めにすることと、粉末ソースを投入した後は一瞬たりとも目を離さず真剣に炒めることが肝要だ。習熟した暁には「これで34円！？」と感嘆するような出来具合になる。

ソースは甘めだが、酸味とのバランスが良く、また結構存在感がある味だ。正直なところうまみや香りに人工的な安っぽさを感じるのは否めないが、後入れで青のりや（微量の）胡椒・唐辛子・紅生姜等を追加すれば気にならない程度にカバーできる。激安製品にも関わらず薄っぺらく軽い味ではないのは美点である。

麺とソースの基礎体力が悪くないので、肉や野菜などを入れてもそれらに支配されることなく協調してくれる。上の写真のようにソーセージとキャベツでも入れれば、それはもう御馳走と呼んでも差し支えないだろう。激安製品だけど総合評価★2.5を付ける。Viva、貧乏人の味方！

国名	日本
ジャンル	袋焼そば
EANコード	4 973288 572056(5p)
会社名	麺のスナオシ
製品名	麺’s 味工房　ソース焼そば
謳い文句	甘辛ソースが麺に絡む。香ばしい美味しさのソース焼そば。いい値！旨味スープ仕立て
調理方法	水気がなくなるまで炒める／ゆで3分お湯切り
質量	Net88/麺80g
熱量	385kcal (1612kJ)
Na（麺具+汁）	～g（食塩相当量0.5+2.6g）
付属品	粉末ソース
ノンフライ麺	×
湯切り	不要／要
麺	中太の角断面、口当たりは優しいが、意外に重量感がある、作り方に少しコツが要る
汁・ソース	甘めで酸味とのバランス良、軽くない、うま味や香りは人工的で平板だが嫌味はない
具・その他	五個パック税込169円とは思えない質感、肉や野菜を入れても負けない存在感がある
総合評価	★★☆2.5
試食日	2021/04/06
賞味期限	2021/07/10
入手方法	2020/12/10 TRIAL
税込購入価格	169 JPY / 5p