No.6880は韓国の農心(Nong shim)、スパイシーノグボナーラ。日本向け仕様。ノグボナーラは造語で、製品名のハングル表記は매콤(辛い)너구(ノグ)보나라(ボナーラ)となる。農心の辛ラーメンと並ぶ看板商品でノグリ(너구리 )という汁ありのうどんがあるのだが、今回の品はその流れを受けた?辛いカルボナーラ風汁なし麺という意味らしい。
ノグリが発売されたのは1982年で辛ラーメンの1986年よりも早い。本国や英語版では「うどん」として扱われているが、日本では昔から「ラーメン」である。日本のうどんを期待されると意識のすれ違いを生じるからだろうか。韓国農心の日本語ページと農心ジャパンのページでは若干の違いがあるのが面白い。
食べてみて、スパゲッティ並みに太く丸い麺とミルキーなソースが絡んで、確かに少しカルボナーラっぽさを感じる。その一方で昆布とか海鮮系のうま味が強いので、何とも違和感というか斬新というか、初めての味体験だなあ。そしてしっかりと辛い。面白い製品だとは思うので、興味があれば食べてみると良いだろう。しかし連食すると飽きそうだ。
麺は太い丸断面で、強い味のソースに負けないどっしりとした重量感がある。反面舌触りや歯応えはちょっと鈍い印象。所詮は揚げ麺だし縮れもあるのでスパゲッティの食感とは全然違うもの。気軽にサラサラ流し込むのではなく「よいしょ!」っと労働をするようにエネルギーを消費しながら食べるという感じ。また量がかなり多く(麺の質量108g)確かな満腹感を得られる。
ちなみに作り方はフライパンに水350mlを入れ沸騰したら麺と具を入れ五分間ゆでる。日本の袋焼そばよりも水の量が多いのと時間が指定されているため、結構水分が残った状態で出来上がる。
ソースは最初の一口ではまろやかでミルキーな乳臭さを感じ、なんだパッケージの狸の絵(眼の中が燃えている)はオーバーだなあと思ったのだが、時間差攻撃で重量感を伴う豪快な辛さに襲われた。まあこれは韓国製品のお約束ということで納得する。
だがちょっと妙なのは、主たるうま味がどう考えても昆布のソレであること。なぜキミがそこに居る?いや、悪いという訳ではないのだが、基本形とか定石とはちょっと外れるような気がする。(私の経験値が低いせいかもしれないが)
かやくとしても昆布が入っているが、意外にあんまし香らない。ソースの昆布風味はあくまで粉末っぽさがあるので、かやくの昆布は見た目の演出が主ではないかという気もした。あと狸の蒲鉾入り。味が強いので肉や野菜の具を入れなくても物足りなさは感じない。
味の意外性という意味では面白い製品で、好奇心を維持しながら試食が出来た。但し、うま味の出し方にどうしても違和感が残ってしまい、連食するとすぐに飽きそうでもある。あと、ノグリの姉妹品だという印象は全然受けなかった。
国名 | 韓国 |
ジャンル | 袋汁なし麺 |
EANコード | 8 801043 044080 |
会社名 | 農心 |
製品名 | スパイシーノグボナーラ 日本向け仕様 Spicy Neogubonara 매콤 너구 보나라 |
謳い文句 | |
調理方法 | ゆで5分 |
質量 | Net134/麺108g |
熱量 | 568kcal (2378kJ) |
Na(麺具+汁) | ~g(食塩相当量3.4g) |
付属品 | 粉末ソース、粉末チーズ、かやく(かまぼこ・昆布) |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 太い丸断面、強いソースにも負けない存在感がある、歯応えや食感は鈍重、量は多い |
汁・ソース | ミルキーな乳臭さの後に遅れて豪快な辛さがやってくる、昆布の旨味に違和感がある |
具・その他 | 昆布と蒲鉾付き、国籍不明の味の組み合わせが面白いが、連食するとすぐに飽きそう |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2021/03/31 |
賞味期限 | 2021/06/19 |
入手方法 | 2020/12/18 ドン・キホーテ |
税込購入価格 | 172 JPY |