No.6869は愛媛県のあいさと、みきゃんラーメン 真鯛醤油味。製造は埼玉県の高橋製麺でスープは福岡県の一番食品。各地からの支援を得ながら作られている。
オレンジ色のイラストは愛媛県のイメージアップキャラクター「みきゃん」君であり、許諾番号2803001と添えられているので認可を受けて使っているのだろう。愛媛県は養殖真鯛の生産量が国内の半分以上を占めるそうでダントツの日本一。一方でみかんの生産量もかつては日本一だったものの、現在は宿命のライバル和歌山県の後塵を拝して全国二位である(2020年)。みきゃん君は悠長に真鯛を使った製品の広報手伝いなんぞしている場合じゃないのではないか?
食べてみて、真鯛だしのスープが良い。派手だったりわざとらしさが無いのに、きちんと味に芯がある。税抜238円という高めの価格に恥じないスープだ。一方麺は値段に見合っていない印象でちょっとバランスが取れていないと思った。そもそも大手メーカと競う形で大量販売する製品ではないのだが、上質なスープを体験するために一個購入してみるのは大いにアリだと思う。
麺は中太の角断面で表面はツルツルしており滑らか。だが意外に重量感がある。油臭さは無い。一個百円程度の普通の袋麺ならば丁寧で良く出来た揚げ麺だと評価できるが、二百円以上となると少々物足りなく、もっと上の質感を望みたい。
スープは透明感がある淡い茶色。液体スープらしくしっとりと滑らかな口当たりで、上品な味と香りがする。例えるならば鯛だしのお澄ましに、上質な塩と醤油を少量入れてラーメンスープとして整えたような感じ。
強調感が無く、絶妙なバランス感覚がある。出来合いの調味料に依存した安直な感じはしない。脂っこさとか辛い刺激は殆ど無いが、そんなコケ脅しの手を使わなくとも十分な力強さを感じる。麺が凡庸なので相対的にスープがより良く感じられてしまう。
食べ終わってからパッケージを見返すと、そこには真鯛を掴んだオレンジ色の「みきゃん」君が。う~ん、この脱力系ゆるキャラは本製品の特質を的確に表現しているとはとても思えないなあ。なにしろ食べる前は柑橘系の香りがするのかと思っていたし。
そもそもみきゃん君ありきの企画なのかもしれないが、スープの良さが全く伝わってこないので、えらく損をしている気がするよ。
国名 | 日本 |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 4 931003 023818 |
会社名 | あいさと |
製品名 | みきゃんラーメン 真鯛醤油味(製造は高橋製麺、スープは一番食品) |
謳い文句 | 愛媛県産真鯛のだしを使たけん! |
調理方法 | ゆで3分 |
質量 | Net116/麺90g |
熱量 | |
Na(麺具+汁) | ~g(食塩相当量0.9+5.1g) |
付属品 | 液体スープ |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 中太で表面は滑らか、重量感もある、油臭さ無し、二百円越えの製品では物足りない |
汁・ソース | 透明感がある淡色、滑らかで上品、鯛だしの澄まし汁を上質な醤油と塩で整えた感じ |
具・その他 | 脂っぽさや刺激に頼らなくても奥行きと力強さがある、パッケージは中身を表さない |
総合評価 | ★★★3 |
試食日 | 2021/03/09 |
賞味期限 | 2021/07/05 |
入手方法 | 2021/01/26 グルメシティ |
税込購入価格 | 257 JPY |