No.6858 キャメル珈琲 KALDI 皿うどん 旨塩海鮮

No.6858はキャメル珈琲、KALDI 皿うどん 旨塩海鮮。製造はヒガシマル。カップ版のあんかけカタ焼そばは珍しいのだが、過去には1985年発売の大塚食品「アルキメンデス」で一世を風靡したことがある。これにはレトルトのあんが付いていて、これを麺の上にかけて食べるのもので、加熱せずそのままでも食べられるのが売りであった。しかし麺もあんも常温では冷たくて揚げ物の香ばしさも漂わず、高額(定価200円)な割にはいろいろと不満が残る製品だった。温めるとだいぶマシになるんだけどね。

▲大塚食品アルキメンデス(1985年、初期の品)

今回の品は粉末を湯で溶いてあんを作るもので、食感の冷たさに関してはある程度対応がなされているものだと思われる。

食べてみて、面白くて楽しいのだが食べ物としては物足りない。麺もスープも具ももう少し踏み込んで欲しかったなあと感じた。35年前の製品であるアルキメンデスよりもだいぶ安い値段(税抜138円)なのだが、もうちょい値段を上げてでも各要素に十分なコストを割り振る方がいいのでは?と思う。

ちなみに製作方法は粉末スープ(かやく入り)をカップに空け、目安線まで熱湯を注いで1分間かき混ぜ続ける。そして包装された揚げ麺を加えてスープを絡めて出来上がり。冬場の試食であるが特に冷たいとは感じなかった。

麺は細くて短い。食べ始めではパリパリしていて歯応えが小気味良いが、すぐに吸湿してフニャっとなる。またかた焼そばの魅力ともいえる揚げ物の香ばしさが殆ど感じられず欲求不満になってしまった。あと量は大人一回分の食事としては全然足らず、おやつや夜食としての用途しか想像できない。

スープはドロッとしたとろみがあり、原材料名を見るとキサンタンガム系の増粘剤を使っているみたい。粉末を溶いた感じの乾燥臭さがある。うま味はやや人工的で、あまり海鮮っぽさは感じない。辛い刺激は無く、全体的に平板な印象。

具には干した桜えびが入っており、これが香ばしい匂いを放ってこの製品の中で一番華やかな部分のように感じた。キャベツ等の野菜は少ない。

製品の構成や作り方は他に類を見ないものであり、ワクワク感を得ることが出来る。しかし食べてみるといろいろな部分で「もう少し~~ならなあ」と感じる箇所が出てきて、それまでの高揚感が萎んでしまった。あと50円高くていいから足りないところを補ってほしいな。

国名 日本
ジャンル カップかた焼そば
EANコード 4 515996 925887
会社名 キャメル珈琲
製品名 KALDI 皿うどん 旨塩海鮮 (製造はヒガシマル)
謳い文句 パリパリ揚げめん
調理方法 熱湯1分
質量 Net40.4/麺28g
熱量 173kcal (724kJ)
Na(麺具+汁) ~g(食塩相当量0.3+2.1g)
付属品 粉末スープ(かやく(キャベツ・人参・えび)入り)
ノンフライ麺 ×
湯切り 不要
細くて短い、始めはパリパリだが途中からはフニャ、香ばしさが足りず、量は少ない
汁・ソース とろみが強い、粉末っぽさがあり平板、あまり海鮮っぽくない旨味、辛い刺激はない
具・その他 干した桜エビが香ばしい、野菜は少量、珍しい構成で楽しいのだが、各要素が今一歩
総合評価 ★★2
試食日 2021/01/29
賞味期限 2021/05/23
入手方法 2021/01/06 KALDI
税込購入価格 149 JPY