No.6841は西友、◎みなさまのお墨付き たっぷり野菜の醤油豚骨。製造は酒悦。酒悦といえば福神漬等ご飯のお伴というイメージが強いのだが、ライバル桃屋の攻勢に敗れ1977年に一度倒産、その後東洋水産グループの一員として更生した。
▲酒悦のコロッケラーメン(1990前半~中盤頃)
カップ麺のフタを集め始めて間もない頃、どうしても製造元が判らない製品があった。カップには記載があったのかもしれないが捨ててしまったし、ブランドを匂わせる記述もなにも無し。十年以上悩んでいたが、Web検索が一般化しバーコードから業者名を簡単に捜せるようになり、フタに記された「01783」は酒悦であることが判明。遂に長年の謎が解けたぞ!でも何故酒悦が?・・なんてことがあったなあ。
食べてみて、キャベツがたくさん。スープはそこそこの存在感があるのだが、麺はちょっと頼りない。「食べごたえアリ!!」というキャッチコピーはキャベツに係るもので、麺には当てはまらないかな。ちょっと中途半端な印象を持ったけれど、税抜108円という価格分の価値は十分に持っている。
麺は中太の扁平断面で、角は丸められている。湯戻し時間は五分と長めだが、キメの細かな気泡感とソフトに粘る弾力感がある。脆さは感じないが、まるで防振ゴムを歯の先にひっつけた状態で麺を噛み切るような、間接的でもどかしい食感なのだ。ちょっとスープや具のキャベツとは方向性が違うように思えたな。
スープはミルキーな醤油豚骨で、口当たりがスムーズなので殆ど粉末っぽさを感じない。豚骨やニンニクの匂いは弱い一方で、背脂のような油の塊が入っており、力感をもたらしている。まあ醤油豚骨として最低限の仕事はしている感じなのだが、一歩抜きん出た魅力のようなものには欠ける。
キャベツはたくさんはいっていおり、またネギも多いように見えるのだが、あまり香りはしない。挽肉は存在感が薄い。
値段の割には安っぽさを感じず、キャベツの量とスープの滑らかさは悪くないのだが、柳腰の麺が製品全体を曖昧にしているように思えた。丁度襖を隔てて隣の部屋の会話を聞くような歯痒さを感じるのだ。
国名 | 日本 |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 4 973450 165024 |
会社名 | 西友 |
製品名 | ◎みなさまのお墨付き たっぷり野菜の醤油豚骨 (製造は酒悦) |
謳い文句 | 食べごたえアリ! 数量限定 |
調理方法 | 熱湯5分 |
質量 | Net93/麺70g |
熱量 | 392kcal (1641kJ) |
Na(麺具+汁) | ~g(食塩相当量2.5+3.1g) |
付属品 | なし(粉末スープ、かやく(キャベツ・味付鳥挽肉・背脂加工品・ねぎ)は混込済) |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 中太の扁平断面、キメの細かな気泡感とソフトな弾力感、ゴムを介したような歯応え |
汁・ソース | 粉末にしては滑らか、ミルキーな豚骨醤油、豚骨臭は弱い、背脂の塊が力感を与える |
具・その他 | キャベツはたくさん、ネギも多いが香らない、挽肉は存在感弱、麺が中途半端な印象 |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2020/12/30 |
賞味期限 | 2021/02/28 |
入手方法 | 2020/09/28 Seiyu |
税込購入価格 | 117 JPY |