No.6840はケンミン食品、復刻版ケンミン焼ビーフン。ケンミンの語源は県民ではなく創業者の高村健民から来たもの。1950年にビーフンの製造を開始、1960年に味付け麺の「ケンミン焼ビーフン」を発売。細い米粉麺であるビーフンはアジアの各地で見ることができるものだが、「味付け」のビーフンは世界中でこのケンミン食品だけが作っているものらしい。チキンラーメンと同様に別添のスープは無く、水を入れて炒めるだけというのは確かに簡潔でわかりやすい。
今回の品は1960年発売の品の復刻版。現行の焼ビーフンがチキン味なのに対し、これは醤油と鰹・こんぶ味がベースであり、パッケージだけのなんちゃって復刻版とは違う。
食べてみて、スッキリした和風味。どうだ!凄いだろう的な押し付けがましさが無いのが好印象。反面密封された別添のスープ(ソース)が無いので華やかな香りや味の深みは程々に留まり、どうしても単調になりがちでもある。この点を補うためにも肉や野菜などの具は必須だと思う。
麺は細く、輪郭はハッキリ明確で表面はザラザラしている。だが意外にしなやかでしっとりした感じも出ている。また表面がベトつかずにサラッとした舌触りで、軽快な食感である。胃がもたれている人でも食べやすいだろう。
ソースは麺と同様にスッキリした感じ。醤油がベースで鰹や昆布の和風味付けで、派手なうま味や香り・脂っ気が無く地味な味でもある。だがこれが現在の即席麺全般において蔓延する過剰感のある味とは一線を画し、かえって新鮮な印象を受けた。ちなみに現行品の焼ビーフンは十年ちょっと食べていないのだが、もっと化学調味料的なチキン味だったように記憶する。
裏面の作り方説明例では豚バラ肉やキャベツ・にんじん・ピーマン・ねぎを入れて作るよう記されているが、これだけ色々と入れるなら、きっと不足感は全く感じないだろう。逆に具なしの素の状態で食べたらさすがにすぐ飽きそうで、この製品自体はあくまで素材として考えるべし。
商業的に成り立つかはわからないが、個人的にはこの味を定番製品として常時購入できるようになればいいと思った。
国名 | 日本 |
ジャンル | 袋ビーフン |
EANコード | 4 901483 021475 |
会社名 | ケンミン食品 |
製品名 | 復刻版ケンミン焼ビーフン |
謳い文句 | 味付即席 1960年発売 第三の麺 たっぷりの野菜と炒めるだけ!(製造はタイ) |
調理方法 | 炒め3分 |
質量 | Net65g |
熱量 | 228kcal (955kJ) |
Na | ~g(食塩相当量2.8g) |
付属品 | なし(味付け麺) |
ノンフライ麺 | ○(米粉麺) |
湯切り | 不要 |
麺 | 細く表面はザラザラしている、しなやかでしっとり、ベトつかずさらっとした舌触り |
汁・ソース | 醤油ベースで鰹と昆布だしの和風、脂っ気はなく力感に欠ける、化調依存度が低そう |
具・その他 | 味付け麺なので深みや香りの華やかさはなくやや単調、具をたくさん入れるのが良い |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2020/12/28 |
賞味期限 | 2021/04/24 |
入手方法 | 2020/05/20 相鉄ローゼン |
税込購入価格 | 117 JPY |