No.6807は五木食品、熱辛のラーメン 濃厚辛旨味噌とんこつ。「熱辛の」を「ね(根)っからの」と読ませるらしい。
同社には似たような「熊本赤辛ラーメン」(No.4914で試食)という製品が存在しており、どのように棲み分けをしているのか?と疑問に思ったが、調べてみると赤辛はコチュジャンを、今回の熱辛は花椒や味噌を強調しているあたりが主な相違点のようだ。ゆで時間もあちらが3分でこちらが2分半という違いがある。
▲自社製造、自社開発!
(液体は他社製造の可能性有、とも読めるな)
スープの袋には同社製品でお馴染みの自信に溢れた「自社開発」「自社製造」の文字が記される。裏を返せば競合には他社へスープを委ねている製品が結構あるぞ、ということなのかな?
食べてみて、まろやかな辛さが心地良い。辛さの絶対量はそれなりに強いのだが、刺激の質が丸みを帯びて尖っていない。甘さやうま味もかなり強いので、辛さだけが突出することはない感じ。スープのベースとなる部分や麺も信頼感があるもので、安心して辛さに身を任せられる気分になった。
麺は細めの角断面。棒状乾燥麺なので縮れは無い。表面に若干のぬめりがあるような舌触りで喉越しは滑らか。しなやかだが奥底には粘る芯があるようなしっかりした食感で、存在感が大きい。スープの強い味をしっかりと受け止めている。
スープは濁り感がある橙色で、ドロッとした舌触り。辛いけれども色から想像するほどの激辛という訳ではなく、また鋭さも無く意外にマイルド。豚骨と魚介の合わせ技かな?うま味と甘味がとても強く出ており、味や香りの手数も多い。さらに味噌が隙間を埋めているような感じで、良くも悪くも密な味。たった今寸胴鍋から汲んできたようなリアルさがある。
液体と粉末のダブルスープであるが、どちらも(希釈前の)量が多い。ウチの経験則としてスープの量が多い製品は即席臭さが弱いと思っており、今回の品もその例に漏れない。スープの濃縮度を程々に留めることによりお湯で溶いた際の再現性を高めているのだろう。さっすがは自社開発、自社製造!
画像や音楽をデジタル化したデータだって、保管する際のデータ圧縮が強ければ再生した時の不自然さが目立ってくるしね。このような濃縮還元っぽさが少ないと感じた製品を、今後ウチではHi-Fi(High Fidelity/高忠実度、高再現性)スープと呼ぶことにしよう。
ただ、派手で華やかな味がリアルに再現される一方で、ちょっと煩いと思えてしまうのも事実である。個人的には甘さとうま味をもうちょい抑えて欲しい気もするし、疲労時には食べたいとは思わない。時と場合を選ぶ製品でもある。
国名 | 日本 |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 4 901726 014165 |
会社名 | 五木食品 |
製品名 | 熱辛のラーメン 濃厚辛旨味噌とんこつ |
謳い文句 | 熱辛のラーメン好きに贈る |
調理方法 | ゆで2.5分 |
質量 | Net136/麺80g |
熱量 | 494kcal (2068kJ) |
Na(麺具+汁) | ~g(食塩相当量1.6+6.5g) |
付属品 | 液体スープ、粉末スープ |
ノンフライ麺 | ○ |
湯切り | 不要 |
麺 | 縮れがない細め角断面、表面にぬめりがあり滑らかな喉越し、しなやかだが芯がある |
汁・ソース | ドロッとした濁り感、辛いが鋭くはない、甘みと旨味が強い、味や香りの手数が多い |
具・その他 | 低濃縮スープはリアルな食感、派手で華やかな味だが時と場合によっては疲れるかも |
総合評価 | ★★★3 |
試食日 | 2020/11/03 |
賞味期限 | 2021/02/09 |
入手方法 | 2020/09/08 ドン・キホーテ |
税込購入価格 | 160 JPY |