No.6803は日清食品、日清デカうま 豚キムチ。安価で大盛りのデカうまシリーズ、見掛ける頻度は結構高いと思っていたのだが調べてみると現時点でラーメンは濃厚コク旨醤油とこの豚キムチしかないんだ(他にうどんと焼そば系がある)。ラインナップの厚さでは競合するごつ盛りやスーパーカップに及ばない。
企業体力を消費する(本当か?)安価で大盛りシリーズには深入りをせず、高級高収益製品に注力しようということかな?何しろ日清のWebサイトでデカうまシリーズの製品情報を見付けるのは結構下の階層(その他の製品)に行く必要があり、継子扱いのようにも見えるよ。まあそういう日陰の存在にある種の愛おしさを感じるのでもあるが。
食べてみて、表層的には量が多くて派手な味の製品ではあるが、麺もスープも根幹の部分が脆弱な印象。とりあえず腹を膨らますことは出来るが、こいつに生命維持のためのエネルギーや栄養の補給を任せて良いのか?と少し不安になるような。
豚キムチということで程々の酸味と辛さがあるが、各要素がバラバラでうまく融合できていないように感じた。この辺は豚キムチの元祖エースコック、スーパーカップの方がまとめ方が上手い。
麺は中太で柔らかめ。表面が滑らかでエッジが丸められたような、オーバーに表現するならば豆腐のようなとても優しい舌触りである。その反面コシは弱く、自立心の無い受け身の麺のように感じられた。またあまりスープとの相性も良くないように思う。
スープは調味油によるそこそこの辛さと酸味があるが、あまりキムチを想起させるものではなく、もっと明快な発酵臭が欲しい。ポークのうま味も粉末っぽくて薄く(←「弱く」ではない)、刺激と絡んでいない感じ。味の構成要素が少なく、悪い意味ですき間風が通り過ぎるような感覚に陥る。これで辛さと酸味が無かったら、もはやスープとして成立しないのではと思う。
具の白菜は厚みがあって歯応えも明確。挽肉はブヨブヨした食感だが濃い味が付いていて存在感がある。
ガラは大きいけれども中身がスカスカの張りぼて、といったら言い過ぎかもしれないが、あまりヤル気を感じられなかった製品。もちろん天下の日清だからある程度の質感は確保してはいるが、日清のWebサイトで製品情報を見付け難かったのも頷ける。
国名 | 日本 |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 4 902105 256060 |
会社名 | 日清食品 |
製品名 | 日清デカうま 豚キムチ |
謳い文句 | 辛旨キムチオイルがうまさの決め手! 大盛(当社比)麺90g |
調理方法 | 熱湯3分 |
質量 | Net101/麺90g |
熱量 | 472kcal (1976kJ) |
Na(麺具+汁) | ~g(食塩相当量2.3+4.2g) |
付属品 | 粉末スープ、調味油。かやく(味付豚ミンチ・白菜キムチ・ねぎ)は混込済 |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 中太で角が立っておらず滑らか、柔らかめで豆腐みたいな優しい舌触りだが頼りない |
汁・ソース | 一見調味油の辛さと酸味で派手だが、薄っぺらく味の基本が弱い、キムチっぽくない |
具・その他 | 白菜は肉厚で歯応え良、挽肉はブヨブヨして濃い味、腹は膨れるが心は満たされない |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2020/10/29 |
賞味期限 | 2021/01/27 |
入手方法 | 2019/09/15 グルメシティ |
税込購入価格 | 106 JPY |