No.6789 ヤマダイ ニュータッチ 凄麺 鶏しおの逸品

No.6789はヤマダイ、ニュータッチ凄麺 鶏しおの逸品。これは昔食べたことがあると思っていたが、確認したら以前食べたのは凄麺「鶏塩らぁめん」という製品であり(2011年、No.4713)、逸品シリーズの鶏しおは初めての試食となる。かやくの内容などはほぼ同じなんだけどね。

▲No.4713 凄麺Premium鶏塩らぁめん

今回の品はトリュフオイルを使っているのが目新しい点。即席麺にトリュフ(風)の香りを付けたものはここ五年ほどでいくつか試食をしてきたが、スープがしっかりしているものには効果的である反面、そうではないものにはむしろ邪魔で単なる売り口上に過ぎないと感じてきた。まあ今回は凄麺シリーズだからその辺は大丈夫だと思って試食に臨む。

食べてみて、予想通り全体的にきちんと整理された味で、そこにトリュフの香りが装飾的に加わりうまく調和している。全体的にノイズというか雑味が無い印象で、味の立ち上がりや立ち下りが俊敏な感じ。このことは必ずしも良し悪しと直結するわけではないが、普及価格帯の製品には出来ない、質の良い麺と具と低濃縮のスープだからこそ成し得る世界だと思う。

ただちょっと塩分が強すぎるようにも感じたので、スープを全部飲むのは遠慮した。存在感が高い味に仕上げるのには止むを得ないのかな?

麺は細めの角断面で縮れが弱い。輪郭が明確で表面は滑らかな反面、箸で麺を掴みにくい。細い割には重量感があって歯応えもしっかりしている。香りも良く、上質な麺である。

柳のようにサラッとしてスッキリした舌触りであり、この感覚はスープや具にも反復されて、全体を貫く統一感になっている。

スープは透明感のある琥珀色。先ずトリュフの香りが鼻に抜けていくのだが、わざとらしさや変な強調感はなく自然な印象。まさに華やかさを感じさせる、良いバランスである。余計な装飾が無い、真面目で誤魔化しのない鶏のスープだと思った。

ただ前述したようにかなり塩気がきつい。これが味の存在感や焦点をクッキリ浮かび上げさせる効能があるものの、オジサンには少々辛くて防御本能が発動したのも事実。安価な製品とは違い、正攻法で味造りを行った弊害なのかもしれない。

具の鶏肉団子は人差し指大で食感がリアル。この製品にとっても重要な構成要素である。

ということで、とてもクリアでしっかりした味にトリュフの香りが乗った魅力的な製品である。だがあまりに塩気が強くて私には「飲み干せない一杯」になってしまったのが残念。

国名 日本
ジャンル カップラーメン
EANコード 4 903088 014647
会社名 ヤマダイ
製品名 ニュータッチ凄麺 鶏しおの逸品
謳い文句 〜ジューシーな鶏肉団子入り〜 名店の太鼓判!味の変化を楽しめる!特性トリュフオイル付き
調理方法 熱湯4分
質量 Net112/麺60g
熱量 356kcal (1491kJ)
Na(麺具+汁) ~g(食塩相当量3.0+5.1g)
付属品 液体スープ、かやく(鶏肉団子・ねぎ・赤ピーマン)、特性トリュフ調味油
ノンフライ麺
湯切り 不要
細めの角断面は縮れが弱い、輪郭は明確で滑らか、重量感があり香りも良く上質な麺
汁・ソース 透明感がある琥珀色、トリュフの香りは派手過ぎずに効果的、存在感と深みがある味
具・その他 肉団子は大きくてリアルな食感、全体的にクリアな印象、年寄りには塩分が強すぎる
総合評価 ★★★☆3.5
試食日 2020/10/07
賞味期限 2021/02/03
入手方法 2020/09/08 ドン・キホーテ
税込購入価格 203 JPY