No.6783は東洋水産、マルちゃん 黒い豚カレーうどん。昔からこの製品はちょくちょく食べているつもりでいたが、調べてみたら前回の試食記は2006年のNo.3480で、14年もご無沙汰していたことになる。その間激辛版やもち入り版は食べていたんだけど。14年前と比べてJANコードが変わっており、東洋水産の中で管轄が変わったのかもしれない(14年前まではずっと「東」の系列にあった)。
▲同製品の変遷。No.2414は2002年のもの。
1995年に「豚カレーうどん」、
1998年に「黒い豚カレーうどん」が発売
定番製品の特長でもあるが、グラフィックのレイアウトが昔からあまり変わっていないね。箸だったのがレンゲに変わった程度で、No.3480からは殆ど同じようだ(調理例写真はいちおう別物)。製品名の筆文字も原本は同じっぽい。
食べてみて、14年前に食べた印象とあまり差が無い。どろっとしたスープはボディが痩せ気味でじっくり味わうものではないが、スパイスの装飾的華やかさが派手派手で、いい悪いというよりもこのバランス感覚こそが黒い豚カレーの真髄なのだと納得した。
個人的にはこれを毎日食べるのは勘弁なんだけど、偶にスパッと気持ちを転換したい時に食べると有効に機能するだろうと思う。
麺は幅広の扁平で、気泡感がある。粘りも強いが、あまり緻密な印象は無く、古風なカップうどんという感じ。声高に自己主張をする麺ではないが、派手な味のスープにもきちんと対峙して負けてはおらず、なんとかバランスが取れていると思う。
スープは澱粉質のドロッとした粘性が強い。うま味や塩分は強力だが、カレーの香りは単調に感じた。味の基本部分は曖昧でボンヤリしているけれど、唐辛子の散発的なチクチクした刺激が表層的な印象を引き締めている。辛さの絶対値は大したことはない。正直に言うとかなり不自然で作り物っぽい味だと感じる。
チップ状の豚肉は薄くて硬く、濃い味が染み込んでいて存在感が高い。玉ねぎの香りも特徴的。
ボンヤリした味にチリチリした刺激という極端な要素を同居させながらも不思議と破綻していない。例えるならば、とても長くてしなる天びん棒の両端に重た~い鉛をぶら下げたような、危ういバランスの下で成り立っているような印象を受けた。
国名 | 日本 |
ジャンル | カップうどん |
EANコード | 4 901990 325189 |
会社名 | 東洋水産 |
製品名 | マルちゃん 黒い豚カレーうどん |
謳い文句 | 味わい深いとろつゆ |
調理方法 | 熱湯5分 |
質量 | Net97/麺66g |
熱量 | 385kcal (1612kJ) |
Na(麺具+汁) | ~g(食塩相当量2.2+3.6g) |
付属品 | 粉末スープ、かやく(味付豚肉・たまねぎ・にんじん) |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 幅広の扁平断面、気泡感がある、粘りはあるが緻密ではなく古風なカップうどんの麺 |
汁・ソース | 澱粉質のドロッとした粘性、旨味や塩分は強くカレーの香りは単調、基本は曖昧な味 |
具・その他 | 散発的な刺激が表面を引き締める、肉は濃い味付け、危ういバランスの下で成立つ味 |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2020/09/29 |
賞味期限 | 2020/10/06 |
入手方法 | 2020/04/15 相鉄ローゼン |
税込購入価格 | 106 JPY |