No.6775は西山製麺、すみれラーメン 乾麺 味噌味。すみれは札幌を拠点とする実在の店。西山製麺はこの製品に関してはあくまで販売者で実際の製造は麺が藤原製麺、スープがデリカ、メンマが二ホンフードが担当するオール北海道チームである。藤原製麺とデリカのタッグはKALDIブランドの袋麺でもよく見掛けるものだね。
プライベートな話になるが私は八月の末に引越しを行い、今回が新しい家に於ける初めての試食記である。台所が従来よりも狭くなった上にカメラの位置が制約され、特に動画では見苦しい部分が多々あるが、この先随時改善してゆきたいと思うので長い目で見守ってやってください。といっても今回の家は仮住まいなのであまり長くは居ないんだけど。
食べてみて、まず大量のラードに度肝を抜かれる。味や香りは意外に地味というか派手さは無いが、底力の凄さは価格(税抜400円)を納得させるもの。テレビを見ながらとかお喋りをしながらではなく、食べることに精神を集中して臨むべき製品である。
麺は指定のゆで時間が七分とかなり長い。なのでさぞやドッシリした歯応えがあるだろうと予測したが、意外に柔らかくて女性的というかしなやかなもの。しっかりした食感が好みならば1~2分短めにする方が良さそうだ。噛み応えは緻密な印象。小麦粉の香りも良い・・・と言いたいところだが、実際は大量のラードを絡めて口に含むと香りが負けてしまうように思えた。
スープは塩分がとても強い。重厚な味噌という香りがあり、大豆の欠片が舌触りとして明確に判る。うま味は人工的な感じがせず自然で、一般的な即席麺のつもりで食べると最初は塩辛いだけで味噌の味が弱いように感じるかもしれない。
しかし雑念を排して舌先や鼻孔に精神を集中させると深くて複雑な要素が浮かび上がってくる。このような楽しみ方はなかなか普通の即席麺ではできないもの。あと、豚骨とニンニクと生姜の香りが出ている。
メンマはしっとりとした口当たりで味付けも誇張が無く効果的。だが結構柔らかめなのでもう少し明確な歯応えがあるといいな。
というわけで、最初はラードの多さと塩辛さにビックリしたが、真剣に立ち向かうと即席らしからぬかなりの奥の深さがあると感じた。ただし価格を含めて万人にお勧めできるとは言いかねる。即席ラーメンならではの「楽しさ」に欠けるように思えたから。
国名 | 日本 |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 4 904113 136037 |
会社名 | 西山製麺 |
製品名 | すみれラーメン 乾麺 味噌味(麺:藤原製麺、スープ:デリカ、メンマ:ニホンフード) |
謳い文句 | |
調理方法 | ゆで7分分離調理 |
質量 | Net193/麺90g |
熱量 | 739kcal (3094kJ) |
Na | ~g(食塩相当量10.2g) |
付属品 | 液体スープ、メンマ |
ノンフライ麺 | ○ |
湯切り | 要 |
麺 | 中太の扁平断面、意外に柔らかくて女性的、ゆで時間は短めが吉、意外に香りが弱い |
汁・ソース | 大量のラード、とても塩辛い、味噌の香りは深く大豆の欠片が判る、即席らしくない |
具・その他 | 豚骨の旨味、ニンニクと生姜の香り、メンマは良質だが柔らかい、緊張を強いる製品 |
総合評価 | ★★★3 |
試食日 | 2020/09/17 |
賞味期限 | 2020/08/12 |
入手方法 | 2019/03/13 さいか屋北海道物産展 |
税込購入価格 | 432 JPY |