No.6750はロシアのMareven Food、Rollton Hot Chicken Flavour。バルト三国向けの輸出仕様で、(ただの)Chicken味をNo.6730、Cheese & BBQ味をNo.6740で紹介している。鍋を使わない丼お湯入れ(チキンラーメン)方式を採る製品。
Rollton(キリル文字ではРоллтон)の即席麺は1998年に登場、2008年には日清食品の傘下に入るが、現行の製品群にはまだ日清の手が直接は入っていないようで、現時点では原材料の調達とか品質管理や流通での協業に限定されている模様。まあそのうちロシア語を話す出前一丁坊やがボルシチ味のラーメンを運んでくるかもしれないが。
食べてみて、ロシアではなくタイの即席麺でも食べているような錯覚をしてしまった。先に二種類の姉妹品を食べているが、本来は丼お湯入れ方式で作るところを鍋で茹でて作ったので、麺が上品になってしまった。しかし今回はきちんと(?)丼お湯入れ方式で作ったため麺はジャンキーな舌触りで油で揚げた匂いがする。それに唐辛子の刺激が伴うので、なんだか南国気分になってしまうのだ。
麺は細い角断面で、気泡感が強い。脆いような舌触りで食感は頼りない。以前姉妹品を鍋で茹でて作った際は遥かに上級な食感と香りがあり、意外にいいじゃん!と思ったのだが、正規の作り方だと凡庸な安っぽい即席麺に成り下がってしまう。まあこの軽い食感や揚げ物臭さも時には郷愁を誘う憎めなさもあるけれど。
だから上品で整った味で食べたい人は、一手間掛けて鍋で茹でて作れば隠れた実力を引き出すことが出来るともいえる。
スープは透明感が残る淡い茶色。唐辛子のシンプルというか単純な刺激があるが、辛さは程々で子供でも食べられる程度。でもこの刺激のおかげで最後まで飽きずに食べることが出来た。うま味は人工的だが程々の強さなので嫌味は感じない。元々麺が脂っぽいので調味油の効果はあまりない。
もしも今回の品を鍋で茹でて作ったならば、★2.5を付けられるかもしれないと思った。
国名 | ロシア |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 4 605496 007593 |
会社名 | Mareven Food |
製品名 | Rollton Instant Noodles Hot Chicken Flavour |
謳い文句 | |
調理方法 | 丼お湯入れ5分 |
質量 | Net60g |
熱量 | 270kcal (1132kJ) |
Na | ~g(食塩相当量3.24g) |
付属品 | 粉末スープ、調味油 |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 細い角断面で気泡感が強い、脆い舌触りで頼りない食感、揚げものの香ばしさがする |
汁・ソース | 透明感が残る淡い茶色、唐辛子の刺激は子供でも大丈夫、うま味は人工的だが控えめ |
具・その他 | ロシアではなくタイあたりの即席麺みたい、一手間かけ麺を茹でると性格は激変する |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2020/07/18 |
賞味期限 | 2020/06/05 |
入手方法 | 2019/12/31 Ueda駐在員様よりいただく |
税込購入価格 |