No.6730はロシアのMareven Food、Rollton Instant Noodles Chicken Flavour。社名とブランド名のロシア語表記はМаревен Фуд、Роллтонとなる。今回の品はバルト三国向け輸出仕様であり、作り方の説明はラトビア・リトアニア・エストニア、そしてドイツの四か国語併記。
Mareven Food(マルベンフード)社はロシア最大手の即席麺製造会社であり、商圏は東欧・北欧までを含む。2008に日清食品と資本業務提携を行い、日清グループの傘下となった。とはいえ、今回の品を見ても製品の造りは欧州風であり、日清食品や日本の即席麺っぽい要素は全く見られず、日清と提携する前の品を継続生産しているように見える。
ただ、日清は今まで国や地域によってバラバラだった味を世界的に統合する方向にあるようで、そのうちロシア版カップヌードルとか出前一丁なんてのが登場するのかもしれない。となると、ローカル色の濃いRolltonの即席麺を入手するのは急いだほうがいいだろう。
食べてみて、軽快な印象。味や香りに特筆するべき点はないのだが、もっさりしたりムダな部分が無く、サッと食べられる感じ。
で、今回の品を作る際、知らない言語の細かな文字を訳す気力が湧かなかったため文中に「5」「300」という数字を見つけて勝手に300mlのお湯で5分ゆでるものと納得して製作した。が、麺に関しては明らかにゆで過ぎで柔らかくなってしまった。
後日Netで調べてみると、どうもこの製品は鍋でゆでて作るのではなく、丼にお湯を入れて作るチキンラーメン式らしい。過去にRolltonの袋麺は何度か食べているのだが、確認したらやはり丼お湯入れ方式で作っていた。
なので今回の試食で麺が過度に柔らかかったことについては当方のミスであり、欠点としては扱わない。(実は次のRollton製品(No.6740)もゆでて作っちゃったんだよなあ)
麺は細い角断面で、表面はツルツルして滑らか。重量感はないものの質感は悪くない。ただ量は少なくすぐに食べ終わってしまう印象。
スープは濃くて塩辛い。300mlのお湯で5分もゆでたから水分が結構蒸発してしまって濃くなってしまったのかもしれない。なので麺が辛うじてスープに浸る程度しか残っていなかった。チキン味は平凡なのもので、やや化学調味料的なうま味が強いが、あまり嫌味には感じなかった。僅かにハーブのような香りがある。
麺が柔らかかった以外は、欧州基準の標準的な袋麺という感じであった。そしてそこに日清食品を連想させるものは何もない。
国名 | ロシア |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 4 605496 007494 |
会社名 | Maereven Food |
製品名 | Rollton Instant Noodles Chicken Flavour (バルト三国向け) |
謳い文句 | |
調理方法 | 丼お湯入れ5分 |
質量 | Net60g |
熱量 | 270kcal (1132kJ) |
Na | ~g(食塩相当量3.24g) |
付属品 | 粉末スープ、調味油 |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 細い角断面、表面は滑らか、重量感はないが質感は悪くない、作り方を間違えたかも |
汁・ソース | 結構塩分が強い、うま味はやや人工的で強いが嫌味ではない、僅かにハーブの香り |
具・その他 | 日清食品傘下の会社だが、外観も中身も欧州風であり、日清の影響は全く見られない |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2020/06/23 |
賞味期限 | 2020/05/21 |
入手方法 | 2019/12/31 Ueda駐在員様よりいただく |
税込購入価格 |