No.6725はインドネシアのIndofood、Supermi Kakaruk Chicken Flavour。パプアニューギニア(PNG)向けで、インドネシア国内には出回っていないもの。KakarukはPNGで鶏のこと。
Indofood社の即席麺といえばIndomieが有名だが、今回のSupermiはIndomieよりも前の1968年からあった伝統のブランド。それぞれ別会社の製品だったものが企業の合併を通じて一本化、海外市場を含めた拡販に成功したIndomieの方がはるかにメジャーになる。明確な差ではないが、現在SupermiはIndomieの廉価版のような位置付けをされているように見える。
ところで2020年3月にはNo.6644でPNG向けのIndomie Kakarukを試食している。これは今回の品とよく似た成り立ちの製品であり、わざわざIndofood社がインドネシアから二つの異なるブランドのPNG専用製品を製造・輸出していることになる。そこまでやるのかぁ?と思ってしまうのだが、いちおう隣国同士でもあり、我々には伺い知れない関係性があるのだろう。
どちらの製品もインドネシア国内向け製品の流儀とは異なるゆで時間二分、チリパウダーと調味油は無しという共通項があり、スペックからは質量だけが異なる(Indomieは85g、Supermiは75g)ように見える。購入価格はIndomieが1.0 PGK(約27円)対Supermiは0.8 PGK(約22円)
食べてみて、素朴な味の即席麺。これはいい意味と悪い意味の両方を含む。食欲をいたずらに刺激するような要素は全然無いし、「うんめ~」と鳴き声をあげたくなるものではないのだが、混ぜ物や小細工が少ない感じで、飽食の時代にホッとする気持ちになれるのも事実である。
麺は中太の角断面。モッチリとしたふくよかさと適度な硬さが両立していて存在感がある。反面、歯応えはモッサリしていて鈍く軽快さはない。香りも地味で、敢えて言えば田舎臭い麺である。
スープは黄色みがかっており、ゴモゴモした濁り感がある。鶏の皮を炙ったような香ばしさが出ている。塩分とうま味は結構強くハッキリした味である。セロリやハーブの香りが漂い、辛い刺激は無い。だけど寂しさは感じない。
今回の試食をした後でNo.6644Indomie版Kakarukの試食記を読み返したら、殆ど同じ印象を受けたことが確認できて笑ってしまった。どうやら重量以外の差は(ほぼ)無いようである。
国名 | インドネシア |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 8 994963 000462 |
会社名 | Indofood |
製品名 | Supermi Kakaruk Chicken Flavour (PNG向け) |
謳い文句 | |
調理方法 | ゆで2分 |
質量 | Net75g |
熱量 | 343kcal (1443kJ) |
Na | 1.74g |
付属品 | 粉末スープ |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 中太の角断面、ふくよかで適度な硬さが両立、重量感が大、歯応えは鈍く香りも地味 |
汁・ソース | ゴモゴモした濁り感、鶏の皮を炙ったような香り、塩分と旨味が強くハッキリした味 |
具・その他 | セロリやハーブの匂い、辛い刺激はない、No.6644IndomienのKakarukと良く似ている |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2020/06/17 |
賞味期限 | 2020/05/02 |
入手方法 | 2019/07/24 Rabaul (Papua New Guinea) |
税込購入価格 | 0.8 PGK (≒22 JPY) |