No.6712はセコマ、山わさびおろし風そば。北海道物産店で購入したもの。山わさびはセコマの即席麺が好んで用いる素材。清流が流れる場所で栽培されるわさび(本わさび)とは別物で、英語でホースラディッシュと呼ばれ畑で栽培されるもの。
今まで北海道へ行く毎にセイコーマートに寄って珍しい製品を入手してきた。最近のものは縦型カップはエースコック、丼型カップはヤマダイ製だと認識していたが、今回の製品にはカップ側面に「製造所:株式会社カナヤ食品」と明記されている。カナヤ食品はサンヨー食品グループなのだが、実はエースコックもサンヨー食品グループ傘下にあり、資本だけでなく生産面でも融通をし合う関係にある。
食べてみて、刺激が強い。しかし自然な食材の刺激というよりは人工的でケミカルっぽい刺激で、強い違和感を持った。後入れの白い山わさび+大根おろし風粉末の塊を誤って大量摂取すると、気道が収縮して呼吸困難になってしまいそうだ(あくまでイメージです)。この刺激が好みだと言う人が居ても別に構わないが、肝心の蕎麦との相性の良さや相乗効果というものも正直言って見い出すことがで出来なかったよ。
麺は細い角断面。表面はザラザラしており捻れたような不規則さがあって、決して平滑・平坦な舌触りではない。とはいえこれは個性であって欠点ではない。気泡感は無く、歯応えはちょっと鈍い。蕎麦の香りはあまり漂ってこない。
スープは前述の通り不自然な辛さが突出している。これを面白いと捉えるか煩いと思うかは人によって分かれそう(私は後者)。少なくとも強い刺激が苦手な人は手を出さない方が吉である。白い粉の大半は大根おろしパウダーだが、水を含んでも生の大根おろしとは似ても似つかない食感であり、山わさびとは別の香りと刺激が付加される。
山わさびと大根おろしの二枚看板に依存して、そばつゆは陰に隠れてしまった印象。曖昧で芯が無く平板な味である。具の大豆蛋白質は鶏肉みたいな食感。つゆを吸ってふやけた揚げ玉を口にすると何故かホッとした。
昔セコマの山わさび塩ラーメンを食べた時は結構面白いと思ったんだけど、今回の試食で山わさびシリーズの行く末に少し不安を感じてしまったな。
国名 | 日本 |
ジャンル | カップそば |
EANコード | 4 985908 848014 |
会社名 | セコマ |
製品名 | 山わさびおろし風そば(製造はカナヤ食品) |
謳い文句 | 北海道産山わさび使用 ツーンとした刺激 |
調理方法 | 熱湯3分 |
質量 | Net58/麺50g |
熱量 | 254kcal (1063kJ) |
Na(麺具+汁) | ~g(食塩相当量1.0+2.2g) |
付属品 | ふりかけ(大根パウダー・山わさびパウダー)。粉末スープ、かやく(大豆加工品・揚げ玉・ねぎ)は混込済 |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 細い角断面、表面はザラザラで不均一、気泡感は無く鈍い歯応え、蕎麦の香りは弱い |
汁・ソース | 山わさびの刺激が突出しており不自然、大根おろしの刺激もあり賑やか、つゆは平板 |
具・その他 | 大豆蛋白質は鶏肉風、揚げ玉は効果的、個性的だが作為的、そばの本質の充実を望む |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2020/06/01 |
賞味期限 | 2020/05/29 |
入手方法 | 2020/03/13 さいか屋北海道物産展 |
税込購入価格 | 163 JPY |