No.6705は中国の今麦郎面品、香锅 地道辣面。英文名称はJinmailang Noodles、Incense Pot Authentic Spicy Noodles。「锅」は鍋のこと。中国語で地道はトンネルのことでもあるが、この場合は本格的という意味らしい。今回の品はオーストラリアで購入したもので英文の説明書きシールが貼られていたが、そこには「Jinmailang Emperor Spicy Artificial Beef Flavour Hot Pot Noodles」と書かれていた。微妙に意味が違うような。パッケージを見る限り、色使いなどから辛ラーメンの亜流のように感じられた。
食べてみて、とても騒々しい味である。辛くてしょっぱくてうま味も強烈、全ての要素が遠慮なく全開で迫ってくるようだ。さあどこからでも掛かってこい!と息巻く血気盛んな若者だったらこの強い味とがっぷり四つで対峙することもできようが、オッサンの胃袋にはちょっと手に余るなあ、というのが正直な気持ち。
麺は細い角断面で輪郭はハッキリしており量がかなり多い。柔らかめのゴム紐のようにちょっとだらしなく伸びるような感覚がある。歯応えも単調で、プリップリのコシなどは無い。香りは悪くは無いが良くもない。この麺質で量が多いため、麺単体で見ても最後の方では少し飽きてきた。
スープは味噌のようなざらついた濁り感がある。とにかく各要素が勝手にバラバラの向きへ大きな声で主張している感じで、強い味なのだがハッキリとした芯が見当たらない。一番激しいのは塩分であり、このスープを全部飲んだら血圧が急上昇して確実に体を蝕むであろうと、私の防御反応が即座に発動した。
うま味はThis is 化学調味料!という感じでやはり強い、強すぎる。辛さは唐辛子と花椒系の刺激が豪快に効いている。とはいえインパクトは塩分やうま味には敵わない。(”Artificial”だけど)牛肉の香りは一応出ているという程度。上に書いた辛ラーメンとの相似性はあまり感じられない。
具として昆布の佃煮?のようなものが付いている。結構量は多くしっかりした歯応えがあるけれど、これもまた塩分が強い。ご飯のおかずに供すれば、お茶碗一杯分は楽勝で食べられそう。あと揚げ玉やゴマも入っているが、強い味に押されて存在感が希薄。
この製品を食べるに当たって、凄く強い味とどのように向き合うかが問題である。スープを薄めに作ると香りも薄くなってしまうので、それはそれでたぶん不満の残る味になると思う。体調が絶好調の時を見計らって、エイヤアで食べるのがいいのかな?
国名 | 中国 |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 6 921555 038801 |
会社名 | 今麦郎面品 Jinmailang Noodles |
製品名 | 香锅 地道辣面 Incense Pot Authentic Spicy Noodles |
謳い文句 | |
調理方法 | ゆで3分 |
質量 | Net120/麺90g |
熱量 | 524kcal (2195kJ) |
Na | 2.82g |
付属品 | 液体スープ、粉末スープ(ごま・揚げ玉・ネギ入り)、昆布の煮付け |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 細い角断面、輪郭は明確で量が多い、柔らかくダラ〜ンと伸びる感じで少々頼りない |
汁・ソース | 攻撃的な味、特に塩分が強い、うま味や唐辛子・花椒の刺激も強い、牛の香りは程々 |
具・その他 | 昆布はリアルな食感だが塩辛い、他の具は目立たない、食べるのに体力を消耗しそう |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2020/05/23 |
賞味期限 | 2020/04/17 |
入手方法 | 2019/07/21 Cairns (Australia) |
税込購入価格 | 0.9 AUD (≒68 JPY) |