No.6704 サンヨー食品 丸大食品監修 スンドゥブ辛口味ラーメン。久々の日本製&日本国内向け製品である。スンドゥブは純豆腐と書く貝ダシの朝鮮豆腐料理。
従来サンヨー食品の即席麺はいくつかの例外を除いてほぼ全てがサッポロ一番ブランドを纏っていたのだが、最近方針を転換したらしくサッポロ一番を名乗らない製品をポチポチ見掛けるようになってきた。昨年の今頃は即席麺を求めて海外行脚をしていて、八月に帰国してスーパー等の巡回を再開したらサンヨー食品ロゴの赤い楕円マークに遭遇。猛烈な違和感を感じてまるで浦島太郎になった気分だった。同社のプレスリリースを見ると昨年の六月から非サッポロ一番ブランドの製品が出ていた様子。
食べてみて、海外の即席麺と比べると(今回の品に限らないが)日本のものは良くも悪くも複雑でいろいろなものが混じっているなあ、と痛感したよ。そのおかげで安っぽさは感じないし退屈はしない。具の豆腐も豆腐とは違うんだけど、うまく代用品を作っているなあと感心する。細かいことを気にしなければ、楽しく食べられる製品だ。
麺はやや細麺で角が丸められている優しい舌触り。少し気泡感があってコシとか歯応えを誇るものではないが、だらしなさや頼りなさは感じず、適度な存在感を持っている。
スープは味噌ベースで程々に辛くて爽快。アサリのうま味は少し角が立っている印象で、僅かに苦みというか雑味を感じる(これは悪い意味ではない)。キムチのような発酵系の酸味が出ており甘みもある。奥の深さはあまり感じないが、いろいろな要素が絡み合っていて、賑やかで退屈しない。
具の豆腐はプリップリではなく僅かに粉っぽいというか水分含有率が低めの印象。でもこれは豆腐以外の何者にも似ていないのでこの程度のリアリティでも十分に役目を果たしていると言える。白菜はしっかりした歯応えがある。ネギの香りが強めに出ておりこの製品の味における大きな要だと感じた。
海外の製品ばかりを食べ続けてきた中で本製品を食べた訳だが、日本の即席麺は味の要素というか情報量が格段に多いと感じた。情報量が多いこと=美味しいとか良いという単純なものではないが、食べる人を騙す手段が多いということでもあり、結果的に楽しく食べられたからこれでいいのだ。
国名 | 日本 |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 4 901734 038801 |
会社名 | サンヨー食品 |
製品名 | 丸大食品監修 スンドゥブ辛口味 ラーメン |
謳い文句 | 韓国家庭料理 |
調理方法 | 熱湯3分 |
質量 | Net65/麺50g |
熱量 | 270kcal (1130kJ) |
Na(麺具+汁) | ~g(食塩相当量1.3+3.6g) |
付属品 | なし。粉末スープ、かやく(白菜キムチ・豆腐・ねぎ・唐辛子)は混込済 |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | やや細め、角が丸められており優しい舌触り、コシや歯応えは弱いが適度な存在感有 |
汁・ソース | 味噌味ベース、辛さが爽快、発酵系の酸味と甘さ、アサリの旨味は尖った雑味がある |
具・その他 | 豆腐はやや粉っぽい、白菜は歯応えあり、ネギの強い香りが効果的、味の手数が多い |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2020/05/22 |
賞味期限 | 2020/04/27 |
入手方法 | 2020/01/03 happachanよりいただく |
税込購入価格 |