No.6678 農心 (South Korea) 辛ラーメン 日本向け仕様

No.6678は韓国の農心、辛ラーメン。日本向け日本語表記仕様。No.6677米国生産のShin Ramyonと同時に比較しながら試食した。

辛ラーメンは1986年の発売で、中国ではその後すぐに現地生産を開始、日本へは1995年頃から輸入されるようになった。

▲日本進出当初(1996年)の品

▲中国(瀋陽)生産品(2009年)

▲米国生産品(2019年)

今まで韓国国内向け、韓国生産日本向け仕様、中国生産品(上海・瀋陽)、そしてNo.6677で紹介した米国生産品を食べてきたが、食べた印象はどれもだいたい一致している。厳密にいうと韓国国内向けは辛さが強くて尖ったような印象もあるのだが、同時比較ではなかったのであまり自信がない。何れにせよ味の方向性はみな同じである。

食べてみて、No.6677米国生産品と交互に口に含んでみたのだが、例えばテレビや新聞を観ながらとか、お喋りしながら食べるならば、殆どの人はどちらがどっちかは全く判らないだろう。

麺は太めでふくよかな食感。中身がパンパンに詰まっているようで重量感がある。邪念を排し精神を舌先の一点に集中して食べると、麺の舌触りが双方で若干違うことに気が付いた。今回の韓国製日本向け仕様のほうが滑らかでふくよか、粘りもある。対する米国版は僅かに痩せていて小麦の香りにも乏しいように感じた。でもたいした差ではなくバラつきの範囲内、米国版がダメだというわけではなく、どちらでもいいやという程度のものである。

スープは豪快な唐辛子の辛さが心地良く、僅かに味噌なのか醤なのか発酵した豆っぽい濁り感がある牛肉風味。うま味や脂っぽさは控えめで濃厚という感じではない。厳密に言えば韓国製日本向け仕様のほうがうま味が若干強い一方で酸味が弱い、かもしれない。米国版と交互に飲み比べてみても、違いがあるような無いようなむにゃむにゃ・・・という感じ。

かやくの構成要素は青梗菜や人参等で同じ。大豆蛋白質の食感は肉の欠片みたい。米国版は2cm角ぐらいの大きくて薄い椎茸が一個入っていてビックリしたけど、今回の韓国製日本向け仕様は大きさが均一に細かく普通。香りは双方で違わない。

というわけで、辛ラーメンはどこの国で作られ、どこの国で買おうとも「あの」辛ラーメンの味である。絶対音感ならぬ絶対味覚を持ったプロの人が食べれば違いをとうとうと指摘することができるのかもしれないが、一般人にはほぼ同じ味に感じられる筈。そういう意味では安心感がある。

世界中に定着した韓国が誇る農心の辛ラーメン!だったのだが、ここ三~四年で少し状況に陰りが見え、各国の即席麺売り場での扱いが明らかに縮小しているように感じられる。その最大の原因は同じ韓国の三養食品プルダックポックンミョン(불닭볶음면、ブルダックボックンミョンと濁音表記する場合も有)の台頭で、守勢に入った農心が今後どのように巻き返すのかが見物である。

国名 韓国
ジャンル 袋ラーメン
EANコード 8 801043 150606
会社名 農心 Nongshim 농심
製品名 辛ラーメン Shin Ramyon 신라면
謳い文句 うまからっ!
調理方法 ゆで4.5分
質量 Net120g
熱量 500kcal (2093kJ)
Na(麺具+汁) 〜g(食塩相当量2.0+2.7g)
付属品 粉末スープ、かやく(ちんげん菜・椎茸・味付大豆蛋白・人参・ねぎ)
ノンフライ麺 ×
湯切り 不要
太めでふくよかな食感、密度が高そうで重量感が大、米国版より僅かに滑らかで粘る
汁・ソース 豪快で心地良い辛さ、豆っぽい濁り感と牛肉風味、うま味や脂っぽさは弱くスッキリ
具・その他 かやくは多彩、No.6677米国生産版と比較しながら食べたが、大きな違いは無かった
総合評価 ★★★3
試食日 2020/04/20
賞味期限 2020/10/26
入手方法 2020/03/30 相鉄ローゼン
税込購入価格 160 JPY