No.6663は韓国のPaldo、Stir-Fried Chicken Noodle with Spicy Soy Sauce。ハングルで書くと팔도、치킨볶음면 매콤간장맛となる。Paldoは元々韓国ヤクルト(한국야쿠르트)の即席麺に付けられたサブブランドであったが、2012年に分社化して独立したもの。
今回の品は麺を茹でた後に(小さじ五杯分を残し)お湯を捨ててソースと絡める、ほぼ汁なし麺の形態を採る。PaldoのWebサイトでは英文ページにのみ紹介があり、ハングルページには相当する製品が載っていない。裏面の作り方説明も英・仏・中文でしか書かれておらず、どうやら輸出専用製品のようだ。
食べてみて、麺もソースも存在感が高く、しっかり食べた~、というズッシリとした満腹感に浸れる。甘めの醤油ベースの味で、「Spicy」と謳いながらも韓国製品としては全然辛くないので、多くの人に受け容れられることができるだろう。
麺は太い扁平断面で、密度が高そうな重量感がある。しなやかな舌触りで歯応えもモッチリと粘る弾力感がある。ジャガイモの澱粉添加が多そうで、日本の(生の)つけ麺などと比べると単調でちょっとウソ臭い食感でもある。
ソースはトロっとした粘性がある醤油味。甘めで結構強い味。ピリ辛ではあるがニッコリ笑って食べられる範囲であり、韓国製だからといって身構える必要は全くない。鶏のまろやかなうま味は自然で、全体的に立体感がある味である。具として各種野菜や海苔等が入っており、何もないよりはずっといいけれども、出来れば海苔だけ別包装にしてもらい、食べる直前に乾燥状態でふりかけたいなあと思った。
いろいろな国の即席麺売り場を見てきた中、韓国製品はどこでも大きな存在感があるのだが、ここ数年の間でその主役が農心の辛ラーメンから三養食品のプルダックポックンミョン(炒め麺)へ完全に移行したと実感している。そして製品の形態や鶏のイラストが描かれたパッケージから今回の品はそのプルダックにぶつけた競合製品だと見なしていたけれど、食べてみるとその予想は完全に外れていた。辛さをはじめとして目指しているものが全然違う。
国名 | 韓国 |
ジャンル | 袋汁なし麺 |
EANコード | 6 48436 10135 1 (UPC) |
会社名 | Paldo |
製品名 | Stir-Fried Chicken Noodle with Spicy Soy Sauce 치킨볶음면 매콤간장맛 |
謳い文句 | |
調理方法 | ゆで3.5分お湯切り |
質量 | Net130g |
熱量 | 480kcal (2006kJ) |
Na | 1.28g |
付属品 | 液体ソース、かやく(人参・キャベツ・玉ねぎ・ねぎ・のり) |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 太い扁平断面で重量感がある、もっちりした舌触り、澱粉添加が多そうでやや不自然 |
汁・ソース | 醤油ベースで甘めの強い味、鶏のまろやかな旨味、辛さは強くない、立体感がある味 |
具・その他 | 乾燥野菜の具付き、十分な満腹感が得られる、辛いのが苦手な人でも平気な韓国製品 |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2020/04/02 |
賞味期限 | 2020/02/23 |
入手方法 | 2019/07/21 Cairns (Australia) |
税込購入価格 | 2.25 AUD (≒171 JPY) |