No.6660は中国の湖南神宮食品、手擀面风味 上汤炖鸡味。No.6607で姉妹品の重庆麻辣烫 麻辣大餐を紹介しており、これは中華麺と春雨のハイブリッド即席麺という珍妙な製品だったが、今回の品は一般的な中華麺である。
「手擀面」をGoogle翻訳にかけると手巻き麺、Hand rolling noodlesとなる。「擀(gǎn)」という漢字は初めて見るのだが、棒状のものを回転させて小麦粉の生地などを平らに薄く延ばすことらしい。ちなみに「炖(dùn)」は肉類の塊を水に入れてとろ火で柔らかくなるまで長時間ぐつぐつ煮る、という意味の動詞とのこと。漢字は奥が深いなあ。でもこういうのを調べるのは結構楽しい♪
食べてみて、姉妹品No.6607の重庆麻辣烫とは違って辛い刺激は弱く穏やかな味。とはいっても中国製品なので塩分とうま味は強くちょっとしつこい部分もあるが、麺がアッサリしていることもあって日本人の半分ぐらいには受け入れてもらえるんじゃないかと思う。
麺は幅5mm程度の薄い扁平断面で、やや透明感があり向こう側の光がりぼんやり透過する。小麦粉の濃度が薄いのかな?と思って原材料名を確認すると「玉米淀粉」(コーンスターチ)も含まれていた。輪郭はハッキリ・クッキリだが十分なしなやかさも備えており、食感は米粉のフォーに近い。味香りは殆ど無い。
スープは黄色~橙色でやや濁り感がある。確かに鶏肉をじっくり煮込んだようなまろやかな味が良く出ているのだが、同時に中華風のコッテリした不思議な匂い(表現力に乏しくすみません)が強く漂ってきて、日本人の嗅覚にはやや違和感がある。まあ我慢ができないほど嫌な匂いではないけれど。唐辛子の刺激は全く無いわけではないが、子供でも大丈夫な程度。総じて尖った部分のないスープである。
具は菜っ葉がたくさん。卵もたくさん入っているが、なんだか澱粉で嵩を増したような、カップヌードルに入っている卵を一段と硬くしたような食感であり、黄色くなかったら卵だとは思えないかもしれない。あと珍しいのは湯葉みたいな薄いヒラヒラが入っていた。原材料名に「豆皮」とあるのがこれのようだ。
姉妹品No.6607の重庆麻辣烫は中国製即席麺初心者にはお勧めできないハードな内容だったのに対し、今回の上汤炖鸡味は遥かに門戸が広い味だと思った。願わくは具に鶏肉が入っていて欲しいなあ。
国名 | 中国 |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 6 935024 468885 |
会社名 | 湖南神宮食品 |
製品名 | 丰谷 手擀面风味 上汤炖鸡味 |
謳い文句 | |
調理方法 | 熱湯3〜5分 |
質量 | Net/麺g |
熱量 | 387kcal (1619kJ) |
Na | 1.849g |
付属品 | 液体スープ、粉末スープ、かやく(卵・豆腐(湯葉)・乾燥青菜)、フォーク |
ノンフライ麺 | ○ |
湯切り | 不要 |
麺 | 幅5mmの扁平断面、輪郭は明確だが十分しなやか、フォーみたいな食感、味香り無し |
汁・ソース | 鶏を煮込んだようなまろやかな味、塩分は強く刺激は弱い、中華風の香りがしつこい |
具・その他 | 卵は澱粉っぽい、湯葉みたいな薄いヒラヒラ入、刺々しさはなく日本人にも受入可能 |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2020/03/29 |
賞味期限 | 2020/02/25 |
入手方法 | 2019/04/30 昇松超市 (Singapore) |
税込購入価格 | 1.60 SGD (≒105 JPY) |