No.6658はインドネシアのABC President、Nudal Kakaruk。PNG (パプアニューギニア)向けの製品。KakarukはPNGの公用語であるトク・ピシン(Tok Pisin)語で鶏を表し、インドネシアのIndomie Kakaruk(No.6644で紹介)と立ち位置が同じ製品。一方、先日のNo.6652では同じABC PresidentのPNG向けSuper Noodle Chicken Flavourを紹介したが、これとは一体何が違うんだろう?
▲IndomieのPNG向けKakaruk(鶏)味
▲ABC Presidentのもう一つのPNG向け
チキン味袋麺、Super Noodles
総質量は同じ70g、粉末スープにチリパウダーが付くところまでは一緒だが、今回のNudal kakarukには調味油も添付される。栄養成分の値も微妙に異なり、単なるパッケージの印刷違いではなく一応作り分けをしているようだ。
どちらも製造社名であるABC President名を表に一切出さないのが不思議だったが、裏面を見て理解した!PNG側の輸入販売会社が違っている。今回の品はK Centralという会社なのに対し、No.6652のSuper NoodlesはKendoというところ。似たような製品ながらも流通経路が違うのだ。
この二つは同じスーパーで購入したものだが、今回のNudel Kakarukは1.0PGK(パプアニューギニアキナ、現行レートで31.3円)、No.6652のSuper Noodlesは0.9PGK(同28.2円)と異なっている。差額の0.1PGK(3.1円)が調味油代と思えばいいか。
食べてみて、基本的な部分ではNo.6652のSuper Noodlesと大差無いように思えたが、今回のNudel kakarukには若干のニンニク臭を感じた。とても微妙な違いである。どちらも塩分が強めでパーム油の香りが漂う、南国っぽい雰囲気の即席麺である。
麺は中太の角断面、表面が硬い感じで曖昧さやベトつきは無い。存在感は結構あるが、ややモッサリとした鈍重な歯応えで不愛想な印象。またちょっと油臭さを感じる。
スープは濁り感がある白色で、見た目は日本製品で言えばサッポロ一番塩らーめん風。塩分が結構強めで、また揚げニンニクの香りがする。鶏のうま味はよく出ているが、やや人工的でもある。スープにも麺とは違う油臭さを感じた。チリパウダーの刺激はあまり強くないけれど、退屈な味になるのを防いでくれ、最後まで食べる意欲を持ち続けることが出来た。
油臭さは日本で寒い時期に食べるのにはちょっとマイナスの要素かもしれないが、熱帯の食べ物としてはこれが合っているのだろうと思う。土の上で食べるのが似合いそうな製品。
国名 | インドネシア |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 8 992388 133352 |
会社名 | ABC President |
製品名 | Nudal Kakaruk / Chicken Flavour Noodles (PNG向け) |
謳い文句 | |
調理方法 | ゆで3分 |
質量 | Net70g |
熱量 | 310kcal (1298kJ) |
Na | 1.90g |
付属品 | 粉末スープ、調味油、チリパウダー |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 中太の角断面で表面が硬い感じ、歯応えはややモッサリして鈍いが存在感は結構ある |
汁・ソース | 濁り感あり、塩分が強く旨味は人工的だが十分、醤油成分無し、揚げニンニクの香り |
具・その他 | パーム油の匂いを意識する、唐辛子の刺激は控えめだが効果的、熱帯で食べる即席麺 |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2020/03/26 |
賞味期限 | 2020/02/25 |
入手方法 | 2019/07/24 Rabaul (Papua New Guinea) |
税込購入価格 | 1.0 PGK (≒27 JPY) |