No.6644はインドネシアのIndofood、Indomie Kakaruk Chicken Flavour (Export Product)。インドネシア製であるがインドネシアでは一度も見掛けたことの無い輸出専用製品である。そもそもIndomieでゆで時間二分というのは(前例が無いわけではないが)とても珍しく、パッケージデザインもindomieの様式を少し外していたりと色々謎が多い製品である。ちなみに入手はPNG(パプアニューギニア)。
んでKakarukという言葉を調べてみたら、PNGにおける鶏の意味だった。つまりは今回の品はPNG向けに特別に作られたIndomieということのようだ。
食べてみて、驚いた!インドネシア国内向けのIndomieとは麺もスープの味造りも全然違う。そしてそれは決して悪いものではなく良い点が結構ある。一方でコストダウンのための痕跡も少し見えていた。Indofood社の知られざる一面を垣間見た気がする。
麺は丸断面で太く硬めで、骨太のがっしりした重量感がある。茹で時間は二分と短いけれども、湯戻りは均一で問題なし。歯応えはやや鈍さがあって軽快ではないが、しっかり食べたという実感が湧くものである。時間の経過によるダレも比較的少なそう。但し小麦粉の香りはちょっと安っぽい。
スープは濁り感がある黄色で、とろっとしたまろやかな舌触り。鶏を長時間じっくり煮込んだようなうま味が良く出ている。セロリやハーブの香りが明確にする。この点はインドネシア国内向けIndomieよりも明確な個性である。
反面、通常のIndomieには付いてくるチリパウダーと調味油は省略されており、辛い刺激やコッテリした力感には欠ける。味の手数があまり多くないこともあり、ちょっとひと味足りないような感覚があった。まあ日本円換算で約27円という価格を考えるとあまり贅沢は言えないか。
今まで食べ慣れてきたインドネシア製Indomieとはかなり違う味であるが、これはこれでアリだと思った。総合評価で★2.0を付けるか★2.5にするかで結構迷ったぐらいだったし。PNGで製造されたMaggiの即席麺よりも(単体で食べる限りは)好ましいと思った。
国名 | インドネシア |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 0 89686 18045 9 (UPC) |
会社名 | Indofood |
製品名 | Indomie Kakaruk Chicken Flavour(PNG向け輸出仕様) |
謳い文句 | 2 Minute Noodles, Export Product |
調理方法 | ゆで2分 |
質量 | Net85g |
熱量 | 376kcal (1580kJ) |
Na | 1.897g |
付属品 | 粉末スープ |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 太めの丸断面で硬め、二分茹でだが湯戻りは大丈夫、存在感があるが香りは安っぽい |
汁・ソース | とろっとした舌触り、まろやかな鶏ダシ、セロリやハーブの香り、味の手数は少ない |
具・その他 | 唐辛子と調味油は省略、インドネシア国内向けとは全く違う内容だが決して悪くない |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2020/03/09 |
賞味期限 | 2020/02/02 |
入手方法 | 2019/07/24 Rabaul (Papua New Guinea) |
税込購入価格 | 1.0 PGK (≒27 JPY) |