No.6627は中国の河南丽星亿源食品、嗨吃家 酸辣粉。酢っぱ辛い春雨である。社名を日本の漢字に直すと麗星億源食品、英文はHenan Lixing Yiyuan Food、Haichiji Suan La Fenとなる、って読みをアルファベット化しただけか。
カップは無漂白でザラザラしたクラフト紙のような材質であり、昔のカップアイスみたいな構造である。このカップにお湯を注いだら漏れてびしょびしょになるのではないか?と不安になったが、説明書きを読むと普通のカップ麺と同じ作り方て良いようだ(注水線もあった)。フタに写っている人物は八两金(ボビー・イップ Bobby Yip)という香港生まれの俳優らしい。
付属品の物量に圧倒される。液体とペースト状および粉末による三種のスープ、調味油、乾燥野菜、ナッツ、そして折畳みフォーク。それなりにコストが掛かっていそうだが、こりゃ作るのが面倒臭そうだ。ホント我が道を行くといった感じの製品だなあ。
食べてみて、いままさにとても珍しいカップ麺を食べている、といった誇りと戸惑い、緊張感が交差する。春雨麺は何の変哲も無いごく普通の大人しいものだが、スープは派手で攻撃的で、お口の中が紛争地帯になってしまう。そこへ何故かピーナッツの硬い歯応えと香りが乱入してくる。混沌の世界。
麺は中太の丸断面で無色透明。柔らかくてブヨブヨしており、歯で噛み切りにくい。味や香りでは全然主張しないため、歯応えと腹持ちのみが存在理由となる。
スープは唐辛子の辛さが強烈で、激辛と呼んでもいいだろう。さらに花椒の丸い粒がそのまま入っており、ガリっと噛むとビリビリ感電する(かのように痺れる)。ケミカルっぽいうま味も強烈で、まるで味の素の塊を角砂糖三個分ぐらい放り込んだようだ。塩分だって負けずに強力、これも角砂糖三個分ぐらいか。一方、酸味はそれほど強くない。調味油の存在が結構あり、唇がテカテカしてくる。ただ、いろんな要素が強く主張するスープだけれど、重厚とか濃厚な味とは違う。
かやくは人参と謎の物体。これは薄い短冊状のヒラヒラしたもので、湯葉みたいな凝固した蛋白質っぽい食感がある。ピーナッツは結構大きく、またお湯を入れてもフニャフニャにはならず明確な歯応えがある。香りは大したことが無いけれど、ガリっとした食感が脳天を刺激する。
大多数の日本人にとっては強烈過ぎるスープに拒絶反応を示してしまうだろう。好奇心旺盛な人限定。ちなみに食べ終わった後で暫くそのまま放置しておき、一時間後ぐらいに見たらカップの接合部から少しスープが滲み出ていた。実用上は問題無かったんだけどね。
国名 | 中国 |
ジャンル | カップ春雨 |
EANコード | 6 948343 203259 |
会社名 | 河南丽星亿源食品 Henan Lixing Yiyuan Food |
製品名 | 嗨吃家 酸辣粉 Haichiji Suan La Fen |
謳い文句 | 辣味十足 |
調理方法 | 熱湯4〜5分 |
質量 | Net143/麺65g |
熱量 | 603kcal (2523kJ) |
Na | 3.64g |
付属品 | 液体スープ、ペースト状スープ、粉末スープ、調味油、かやく(人参・湯葉?)、ナッツ、フォーク |
ノンフライ麺 | ○(緑豆春雨) |
湯切り | 不要 |
麺 | 中太の丸断面、無色透明で柔らかめ、ブヨブヨした食感で噛み切りにくい、量は多い |
汁・ソース | 唐辛子の激辛、花椒の粒の痺れ、化学調味料的な旨味全開、塩分過多、酸味は控えめ |
具・その他 | 人参の他に湯葉のような物体が入っている、ピーナッツも存在感大、とにかく賑やか |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2020/02/17 |
賞味期限 | 2020/01/28 |
入手方法 | 2019/04/30 昇松超市 (Singapore) |
税込購入価格 | 3.30 SGD (≒271 JPY) |