No.6614は日華食品、Nikka Ramen Crab Flavour。日華食品は神戸にある会社だが製造は中国。日本国内には出回っておらすタヒチ向け専用の製品。
今までこの製品の存在は全く知らず、現地へ行った際に初めて出会ったもの。タヒチは即席麺に関して大変面白い場所で、イトメンがタヒチ向けの専用製品を出していたり(近日紹介します)、仏領であることからフランス市場向けの即席麺がいろいろあったりでスーパー巡りが楽しかった。当初日華食品とイトメンの所在地が同じ兵庫県なので何かしらの関連があるのかな?と思ったが、製品の造りは全然違うし今回のNikka Ramenにはよくよく見ると中国製の表示があった。
しかしこのNikka Ramen、ネット上の情報が極めて少ない。会社のWebサイトなんてものは勿論無いし、通販のページや一般人の購買・試食レビューもそれぞれ一つか二つ見つかった程度。これは流通量が少ない証であり、本品はかなりのレア物だと思われる。
店舗では今回のカニ味の他、海老・鶏・豚肉の四種類を確認した(海老・鶏は購入済、近日紹介します)。袋の裏面にある案内では他に牛肉・マッシュルーム・野菜・オリエンタル・焼そばがあるとのこと。
食べてみて、穏やかというか大人しい味。学校の休み時間にいつも読書をしている少女のようだ。カニの香りは全然しなかった。嫌な癖は無いけれど、Nikka Ramenならではの特徴という部分も無く、無個性で匿名的な即席麺である。
麺は細めの角断面であまりコシはない。昭和時代の、いや1960~70年代の即席麺という感じ。最近はコシや粘りを出すために馬鈴薯やタピオカ澱粉などの混ぜ物が多いなあと思わせる製品が多い中、実にシンプルで素朴な麺である。変な匂いはせず、日本の五個パック百円台の袋麺だよ~、と言われれば納得するレベル。
スープは醤油ベースでやや甘め。油っぽさやコッテリしたうま味は無くアッサリ系。カニの香りを期待していたが、私の嗅覚では全然検知できなかった。ちょっと粉末臭さはあるが、尖った部分は一切なく無難な味である。
一つ良くない点として粉末スープが吸湿して、粉のはずがベタベタした板のように固まってしまい、取出すのにえらく時間が掛かってしまった。品質管理はイマイチのようである。
国名 | 日本 |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 4 939455 920211 |
会社名 | 日華食品 Nikka Food |
製品名 | Nikka Ramen Crab Flavour(タヒチ向け製品、製造は中国) |
謳い文句 | |
調理方法 | ゆで3分 |
質量 | Net85g |
熱量 | — |
Na | — |
付属品 | 粉末スープ |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 細めの角断面、あまりコシはない、昭和の即席麺という感じ、嫌な味や香りはしない |
汁・ソース | 醤油ベースのあっさり味、甘めだがカニの香りは全然無い、刺激は弱く重厚さも無い |
具・その他 | 嫌な要素は無いが消極的な味、粉末スープが吸湿してベタベタした板のようになった |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2020/02/13 |
賞味期限 | 2020/01/16 |
入手方法 | 2019/07/06 Papeete (Tahiti/French Polynesia) |
税込購入価格 | 90 CFP (≒90 JPY) |