No.6563は米国のMaruchan Inc.、Maruchan Bowl Con Camarón y Habanero。メキシコ向け仕様でスペイン語表記。勿論Maruchanは日本の東洋水産が設立した会社で、米国およびメキシコへ輸出され、大市場でもあるこの二国でNissin Foodsを抑えトップシェアを堅持している。Nissinはメキシコに建てた工場で生産しているのに対し、Maruchanは米国からの輸出というのが興味深い。
今回の品は海老とハバネロ味、米国市場では類似の品がHot & Spicy with Shrimpという製品名で出ているが、中身が同じかどうかは確認できていない(栄養成分値はほぼ一緒)。
食べてみて、意外におもてなしの心が感じられる製品であった。メキシコ向けであるという先入観から、まず頭の中には背の高いサボテンが生えた砂漠の風景が浮かんできて、この製品は恐らくこうした場所が似合うような辛くてスカスカで乾燥臭い味なのだろうと想像した。しかし実際に食べてみると、僅かではあるが落ち着きとか湿り気のあるアジアン的感覚を見出すことが出来た。
麺はちょっと太めの扁平角断面。だが柔らかめでコシとか粘りには欠け、香りも不愛想。情緒性は無く事務的な印象。量はかなり多くて経時変化も大きいため、なるべくサッサと食べ切るのが良い。
スープは心地良い辛さ。パッケージには随所にハバネロや炎の絵が描かれているが、激辛という程ではない(勿論辛いのが苦手な人は避けた方がいいだろう)。脂っ気は無く乾いた味なのだが、うま味の出し方が化学調味料を安直に使ったのではなく、もっと複雑で和風っぽい要素を感じるために痩せた感じがしないのだ。
具として小さな海老が五尾ほど入っているが、あまり香りはせず有難味は感じない。コーンは硬めで歯にひっつきやすい。これでも北米・中米のカップ麺としては十分に豪華な方であるが、日本のカップヌードルに慣れた人間には「これだけ?」と思われてしまうだろう。
それでも、スープにアジアン的おもてなしを感じられるので、腹が減った時には食べてもいいな、ぐらいには思える製品だった。
国名 | 米国 |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 0 41789 00398 1(UPC) |
会社名 | Maruchan Inc. |
製品名 | Maruchan Bowl Con Camarón y Habanero(メキシコ市場向け) |
謳い文句 | |
調理方法 | 熱湯3分/電子レンジ3分 |
質量 | Net94.3g |
熱量 | 380kcal (1595kJ) |
Na | 1.6g |
付属品 | 粉末スープ、かやく(えび・コーン・人参・ねぎ) |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 太めの扁平角断面、柔らかめでコシや歯応えは頼りない、自己主張は弱いが量は多い |
汁・ソース | 心地良いハバネロの辛さ、脂っ気は無いが、うま味が和風っぽく痩せた感じがしない |
具・その他 | 小さなエビが五尾、コーンは硬め、米国製のカップ麺としてはおもてなしを感じる味 |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2019/11/28 |
賞味期限 | 2019/11/30 |
入手方法 | 2019/06/18 Cristobal (Panama) |
税込購入価格 | 1.05 USD (≒113 JPY) |