No.6558は中国の重庆辣有引力餐饮管理、 金牌干溜 重慶小面 麻辣汤面。英語表記は社名がChongqing Hot with Gravity Catering Management、製品名がKings Noodle Chongqing Xiao Mianとなる。オーストラリアの中華系スーパーで入手したもので、価格は6.79AUD、購入時換算でなんと516円の高額即席麺である(一人前)。
重慶は中国内陸部の人口3000万人を超える「市」であり、ここで生まれた辛い麺料理が重慶小面である。今回の試食直後に「重慶マニア」という本の案内が来て、私の好奇心のツボをくすぐられてしまったよ。食べる前に読みたかったな。
購入したスーパーには同じ会社の味違い重慶小面の姉妹品があと二種類あり、また他社製品だが普通の袋麺パッケージの重慶小面も置かれていた。今まで海外のスーパーを見てきた中で、即席の重慶小面というものを見た記憶は殆ど無いのだが、ここ(オーストラリアのブリスベン)では重慶出身者が多いのか、それなりの需要があるようだ。
箱を開けてビックリ!短い棒状麺の他に小袋が五つも出てきた。「調味鮮醤油 Seasoning Fresh Soy Sauce」「辣椒包 Chili Bag」「紅油包 Chili Oil Bag」「搾菜(英訳無し)」「花生包 Peanut Bag」、作るのが忙しそうだなあ。
食べてみて、スープがとても攻撃的で食べる側はずっと緊張感を強いられる。まるで一対一で闘うスポーツでもしているようだ。なので食べ終わった後にホッと安堵のため息が出てきたよ。重慶小面には奥の深い世界が控えているようなので、即席麺を一回食べたぐらいではその全貌など全く掴めない。やっと入口の近くに辿り着いたというところかな。
麺はそうめんみたいな棒状乾燥麺で短め。マルタイラーメンみたいでもあるが、粘りが弱くて素っ気ない食感。三分ゆでだが結構柔らかい。小麦粉の香りは控えめで、あまり自己主張をしない。強い味のスープに対抗することはなく、従属する印象。
スープは赤黒い。唐辛子の刺激がとても強く、花椒の痺れは程々。塩分もかなり効いている。醤油といっても日本の醤油とはだいぶ違う感じで雑味が多い。うま味は人工的に感じてしまうがかなり強い。みんな強い。油も多くて唇がツルツル・ギラギラする。
具の搾菜は細切れになっていて分散してしまうが、かなり塩辛く香りはいま一つ、歯応えはカリカリして明快。ピーナッツは落花生とは違うのか?あまり香りがしないし脂っぽくもない。これもコリコリした歯応えがある。
全体の印象としては、大勢の人が違う方向へ勝手に大声を張り上げているような感じ。正直に言うならこの雰囲気に呑まれて、途方に暮れてしまったような心境だ。それでも、この混沌の先には何か「いいもの」がありそうな予感がするのだ。
国名 | 中国 |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 6 970628 920063 |
会社名 | 重庆辣有引力餐饮管理 Chongqing Hot with Gravity Catering Management |
製品名 | 金牌干溜 重慶小面 麻辣汤面 Kings Noodle Noodle Xiao Mian |
謳い文句 | |
調理方法 | ゆで3分(分離調理かも?) |
質量 | Net175/麺100g |
熱量 | 445kcal (1862kJ) |
Na | 0.44g |
付属品 | 液体スープ、チリソース、調味油、ピーナッツ、搾菜 |
ノンフライ麺 | ○(棒状乾燥麺) |
汁なし麺 | |
麺 | そうめん風の棒状乾燥麺、短くて粘りは弱い、柔らかめで香りも弱く自己主張しない |
汁・ソース | 唐辛子と塩分が強く攻撃的な味、花椒は控えめ、旨味は人工的で強い、油でギラギラ |
具・その他 | 搾菜は細かく塩辛いが歯応え明確、ナッツはあまり香りがしない、混沌さが面白い味 |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2019/11/21 |
賞味期限 | 2019/11/05 |
入手方法 | 2019/07/18 Brisbane(Australia) |
税込購入価格 | 6.79 AUD (≒516 JPY) |