No.6522は韓国の三養食品、バジラック カルグクス。英文表記ではSamyang Fodos、Bajirak Kalgugsu Assorted Clam Flavour、ハングル表記は삼양식품 바지락칼국수。オーストラリアで購入した輸出仕様であり、説明書きは英・中・仏・ハングルの四か国語表記。韓国国内版は質量が130gあるのに対して今回の輸出版は100gと少し小さめである。
「バジラック」の部分は中国語で蜆(シジミ)貝麵と書かれているが、調理例写真を見るとシジミではなくアサリが入っている。フランス語ではPalourdeと書かれており、これは確かにアサリの意味だ。
「カルグクス」は包丁+麺の言葉で、生地を包丁で切った手打ち麺という意味である。調理例写真を見ると色といい太さや形状といい、まんまうどんのようだな。まあ農心にも同じカルグクスやノグリうどんなんて製品があるので、韓国では一般的に食べられる麺なのだろう。
なおYouTube動画のナレーションで本製品の麺のことを揚げ麺と説明してしまったが、今日改めてパッケージを見たら実はノンフライ麺の間違えだった。食べた食感はノンフライみたいだし、用意するお湯の量が700mlで、六分間麺を茹でるという点で一瞬おっかしいな~珍しい仕様だな~、とは思ったんだけど、動画を作る時点ではすっかり忘れてしまっていたよ。
食べてみて、甘めで貝の旨味が強いうどんであると感じた。一方韓国製品なのに辛くなく、ちょっとボンヤリしてどこへ向かうのかハッキリしない印象も受けた。でも好みに応じて薬味を入れることで日本のうどんに近い感覚で食べることができるだろう。
麺は白くて(ラーメンよりは)太い扁平断面。さすがはノンフライであって密度が高くて表面はツルツルしており質感は高い。弾力感や粘りも明確にあって元気が良い印象。麺自体に若干の透明度が感じられ、小麦粉の量が少なめの代わりに他の澱粉が多いような印象。まあ日本人が知らずに食べればほぼ全員がこれはうどんであると認識するだろう。
スープは透明感がある琥珀色。かなり甘く貝と昆布のうま味が強い。反面日本のうどんのような醤油や鰹の香りはうんと控えめ。甘さとうま味だけが妙に突出しており、味の土台となる部分がなおざりにされてしまったような印象を受けた。そして韓国製品なのに辛くないのでたがが緩んだような、求心力の無さも感じた。
かやくの乾燥野菜は麺と一緒に七分間茹でる指定なので、香りはどこかに飛んでいってしまったようだ。でもこれは、別途一味や七味唐辛子とかネギといった薬味を入れればある程度解決できるであろう。
素のままでは日本人には合わないかもしれないが、素性は悪くないし、袋麺なので少し手を入れればそれに応じてくれると思う。
国名 | 韓国 |
ジャンル | 袋うどん |
EANコード | 8 801073 111080 |
会社名 | 三養食品 Samyang Fodos |
製品名 | Bajirak Kalgugsu Assorted Clam Flavour 바지락칼국수 |
謳い文句 | |
調理方法 | ゆで6分 |
質量 | Net100g |
熱量 | 346kcal (1448kJ) |
Na | 1.9g |
付属品 | 粉末スープ、かやく(人参。ねぎ・キャベツ・ワカメ) |
ノンフライ麺 | ○ |
汁なし麺 | × |
麺 | 白くて太めの扁平断面、ノンフライらしく緻密で表面はツルツル、小麦粉濃度は薄い |
汁・ソース | 透明な琥珀色、甘めで貝のうま味が強い、醤油や鰹の香りは弱い、味の根幹部が脆弱 |
具・その他 | 韓国製品だが辛くなく締まりに欠けネギや七味唐辛子を入れたい、うどんとほぼ一緒 |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2019/10/07 |
賞味期限 | 2019/10/15 |
入手方法 | 2018/07/18 Brisbane(Australia) |
税込購入価格 | 1.55 AUD (≒118 JPY) |