No.6508はダイショー、長浜屋台ラーメン。ダイショーはスープや調味料を扱う会社で工場も有しており、また食材の輸出も手掛けている。今回のブツは基本的に国内では流通しない輸出専用の製品だ。オーストラリアで購入したもので、裏面には現地向け説明書きシールが貼られていたが、これをめくると全て日本語で作り方や栄養成分の説明が出てくる。そして製造者がヒガシマル(鹿児島県。兵庫県のヒガシマル醤油とは別物)であることも記されていた。
海外向けの資料を見ると本製品は動物由来成分を使っていないらしい。豚骨ラーメンなのに動物とは無縁というのもナンだなあと思うけど、海外では宗教や健康上の理由でこれが重要な購入の動機にもなるのだろう。
製品の基本構成はマルタイラーメンのような棒状乾燥麺が二把入った二人前で粉末スープ、マルタイと違って調味油は付かない。規制が厳しいからだろうか?日本から輸出される即席麺は液体スープや調味油を付ける例が極めて少ない。北米市場の袋麺に限ればNissin Raohと最近出たMaruchan Goldに液体スープが付けられたのが非常に珍しい例であった。
食べてみて、動物由来成分不使用だという先入観もあるのだが、ミルキーでスッキリしたシティ派豚骨風ラーメン、という感じ。豚臭さ、獣臭さとは無縁でお洒落(?)な一杯。
麺は細めの棒状乾燥麺で、もろマルタイラーメンの匂いがする。硬くは無いが適度なコシを持っており、粘りの強いそうめんのような食感でもある。
スープは白くてミルキー、とはいっても本当の乳成分は無さそうで、合成された豚骨味っぽい。それでもニンニクやごま油の香りが出ていてそれらしくはなっているが、もっともっと効かせてほしいな。塩分やダシが強く、それなりにハッタリのある味になっている。乾燥ねぎはたくさん入っていて効果的な反面、ゴマ粒が少し入っているのに存在感は薄い。
No.6505白菊極旨と同じような感想なのだが、本格的という言葉からは対極にあるような豚骨スープの製品。でもたかが即席麺、なんちゃって豚骨で良いと割り切れば嫌な味はしないし、小腹を満たす用途には十分適うだろう。
国名 | 日本 |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 4 904621 070625 |
会社名 | ダイショー |
製品名 | 長浜屋台ラーメン |
謳い文句 | まろやかとんこつ風 ノンフライ麺 2食入り |
調理方法 | ゆで2.5分 |
質量 | Net188/麺160g |
熱量 | 322kcal (1348kJ) |
Na(麺具+汁) | 0.9+1.2g(食塩相当量5.2g) |
付属品 | 粉末スープ |
ノンフライ麺 | ○(棒状乾燥麺) |
汁なし麺 | × |
麺 | 細めの角断面棒状乾燥麺、硬くはないが適度なコシがある、マルタイの匂いがする |
汁・ソース | 獣臭さ皆無のミルキー豚骨風味、ニンニクとごま油はもっと強く、旨味と塩分が強い |
具・その他 | 乾燥ネギが意外に効果的、ごま粒は有難味が少ない、本格的では無いが気軽な豚骨味 |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2019/09/19 |
賞味期限 | 2019/09/30 |
入手方法 | 2019/07/18 Brisbane(Australia) |
税込購入価格 | 5.03 AUD (≒382 JPY) |