No.6500は東洋水産、マルちゃん正麺 カップ 焼そば。正麺の試食は毎回ワクワクしながら臨むのだが、一方写真撮影のことを考えると毎回憂鬱になっていた。なにしろ正麺は袋もカップもバックの広い面積が金色であり、無造作に撮ると自分の顔や腕やカメラが映り込んでしまうので細心の注意を払う必要がある。
そんな素人即席麺フォトグラファー(?)の嘆きが東洋水産に通じたのか、今回の正麺焼そばは金色面が鏡のようなテカテカ反射するのではなくマットな反射をするものになっていて、比較的ラフに撮影しても大丈夫!良い時代になったもんじゃ。(今、他の正麺がどうなっているかは知らない)
正麺カップが焼そばになっても必殺技の「生麺ゆでてうまいまま製法」は変わらない。本技術に関しては特許5719064号を調べれば何を何%含有させる等の詳細が書かれている。保水性や増粘安定性向上のためにFTナノコンという材料を使用したんだな。ナノコンポジットゲル、何だか分からんがハイテクやな~。
ちなみに袋の正麺「生麺うまいまま製法」の秘密は特許5153964号で、これに対しては日清食品HDが無効審判請求を行い、その後いろいろすったもんだあったらしい。企業間の知財抗争も熾烈だねえ。顛末に興味があったらこれも調べてみてね。
食べてみて、カップとは思えないほど麺の重量感が強い焼そば。しっかりと腹に溜まるような満足感が得られる。具の野菜も質感よし。ソースはまあまあ、これで肉が入っていれば更に良かったのになあ。
麺は扁平断面で縮れが弱く、緻密でずっしり来る重量感がある。しぶとい粘りがあって、エネルギーに満ちているような感覚を伴っている。反面若干ベタベタしたり輪郭が甘かったり平滑すぎて事務的に感じる部分も無くはないのだが、総じて力強い存在感がある麺だ。
ソースは僅かに酸味があり、甘めでもある。うま味は過剰なほどに出ており若干情緒過多という気もした。液体と粉末のダブルソースだが液体の方が優勢で、豪快な麺に対してやや線が細い味の印象。個人的には粉末ソースの力強さをもう少し強調して欲しいと思った。辛い刺激は弱い。ふりかけの紅生姜は効果的だが青海苔はもうちょっと香って欲しかったな。
具としてフリーズドライの野菜が付いており、キャベツや人参、玉ねぎ等がリアルに茹でたような食感で味わえる。小松菜が入っているというのがちょっとヒネリが利いていて良い。価格の制約もあるのだろうが、これにちょっと気の利いた豚肉片でも入っていたら、全方位的にほぼ隙の無い製品になっていただろう。
国名 | 日本 |
ジャンル | カップ焼そば |
EANコード | 4 901990 362894 |
会社名 | 東洋水産 |
製品名 | マルちゃん正麺 カップ 焼そば |
謳い文句 | 〜濃厚コクソース味”豊潤仕立て”〜 |
調理方法 | 熱湯5分お湯切り |
質量 | Net124/麺90g |
熱量 | 464kcal (1943kJ) |
Na | 〜g(食塩相当量4.3g) |
付属品 | 液体ソース、粉末ソース、FDかやく(キャベツ・たまねぎ・こまつな・ねぎ・にんじん)、ふりかけ |
ノンフライ麺 | ○ |
汁なし麺 | ○ |
麺 | 太めの扁平断面で縮れは弱い、緻密で重量感大、粘りがある歯応え、力強い食感の麺 |
汁・ソース | 若干の酸味と甘み、うま味は強い、液体ソースが優勢で麺に負けている、刺激は弱い |
具・その他 | 茹でたような野菜の食感はリアル、もし肉が入っていたら隙のない製品になったのに |
総合評価 | ★★★☆3.5 |
試食日 | 2019/09/10 |
賞味期限 | 2019/09/04 |
入手方法 | 2019/03/30 相鉄ローゼン |
税込購入価格 | 214 JPY |