No.6418は国分グループ本社、Tabete だし麺 高知県産生姜だし醤油ラーメン。だし麺シリーズの試食はこれが13種類目で、現在購入可能な品で未試食の品はあと一つ「京鴨だし鴨白湯ラーメン」だけとなった。入手する前に終売になっちゃった品(枕崎マグロ塩)もあるので高らかに全種類制覇!を宣言することは叶わぬ夢となってしまったが、それでも最善を尽くしてみようと思っている。
で、「生姜だし」である。この製品に出会うまで生姜から出汁が採れるなんて考えてみたことが無かった。生姜といえば臭い消しとか体を温めるという脇役的な存在だと思っていたからなあ。ついに国分グループもネタが尽きたか!?
「特定非営利活動法人 うま味インフォメーションセンター」というところのデータを見てみると、生姜には100gあたり20mgのグルタミン酸が含まれているらしい。イノシン酸やグアニル酸はデータが載っていないからほぼゼロなのだろう。
ちなみに100gあたりのグルタミン酸量で、羅臼昆布は2290〜3380mg、ホタテが140mg、干し椎茸が1060mg、ドライトマトが650〜1140mg、パルメザンチーズが1200〜1680mg、醤油が400~1700mgとなっている。ダシ系の素材と比べると桁違いに少ないが、それでも若干のうま味は含まれているようだ。とはいえ生姜を100g摂取するというのは結構シンドイ事ではないかと思うのだけど。
食べてみて、びっくりの味だった。丼一杯のスープのため本当に生姜を丸ごと一個煮込んでスープを取ったかのような、過剰で過激な生姜エキス感に満ちている。黙ってこれを出されたら、調理に致命的なミスを犯してしまった結果として出来ちゃったものだと思うだろう。とにかく味のバランスとしては明らかにおかしい。
しかし生姜の香り以外の要素はスープも麺も極めて堅実な出来であり、決しておふざけで作ったものではないことが判る。バンド演奏に例えるならばリズム隊が岩のように安定している中でソロ奏者が自由気ままに泳いでいて、瞬間的に感情移入過多に陥ったような状態とでもいえるかな?これはこれで人を深く感動させることもあるだろう。(あまりいい比喩になっていないか)
いつものTabeteだし麺同様麺は引き締まっていて小麦粉の香りも良く安心の質感。スープのベースははまろやかな醤油味で適度な畜肉エキスもあり無理をしていない自然な感じ。ラーメンとしての基本骨格がしっかりしているので、過激な生姜の香りを純粋に「華」として楽しむことが出来る。
ペヤング風に言えば生姜MAXとでもいえる程ぶっ飛んだこの製品はとても面白いと思った。ただ同時に毎日食べるものじゃあないとも感じたな。半年に一回食べる程度で十分。
国名 | 日本 |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 4 901592 920331 |
会社名 | 国分グループ本社 |
製品名 | Tabete だし麺 高知県産生姜だし醤油ラーメン |
謳い文句 | 熟成乾燥麺使用 高知県産のスライスした生姜を煮出して、風味とキレを感じる「だし」をとりました。 |
調理方法 | ゆで4.5分 |
質量 | Net106/麺70g |
熱量 | 292kcal (1223kJ) |
Na(麺具+汁) | 〜g(食塩相当量6.3g) |
付属品 | 液体スープ |
ノンフライ麺 | ○ |
汁なし麺 | × |
麺 | 細めだが引き締まっておりコシがある、存在感が大、小麦粉の香りも良く安心の品質 |
汁・ソース | 生姜を一個丸ごと煮込んだような過剰なエキス感、苦味すらある、香りが突き抜ける |
具・その他 | 醤油の香りはまろやか、ラーメンとしての基本骨格は堅実で、生姜は自由な華である |
総合評価 | ★★★3 |
試食日 | 2019/02/18 |
賞味期限 | 2019/03/13 |
入手方法 | 2018/08/30 Roji日本橋 |
税込購入価格 | 170 JPY |