No.6339はタイのSAHA Pathanapibul、JAYA Instant Cup Noodles Tom Yum Flavour。i-ramen.netでは初めて紹介するブランドである。サハ・ぱさなぴぶ~?どうやって読むのか判らない社名だがこれはあくまで販社であり、製造はChokchaipibul社(これも読みにくい社名だなあ)と表記されているが、実体はどうやらあのThe Decent Noodles Factoryのようだ。
このDecent社はタイよりも海外の方でよく製品を目にする会社で、ベトナムで入手したiMeeブランドのカップ麺と今回の製品が共に世界でも珍しい容器構造だったのですぐに理解できた。
その珍しい容器構造というのは、カップとフタを四ヶ所の小さな接点で繋ぎながらPP樹脂一体成型して、麺やスープの内容物を詰めてから接点を捩じってフタを被せて出荷。食べる時は接点をちぎってフタを分離するというもの(文章だと解りにくいな)。元機構屋の私としてはこれを見た時思わず「ほ~っ」と唸ったよ。
しかし部品点数は一点で済むけど、金型は一方引きじゃ出来ずにスライドコアが要るから成型サイクルが長くなりコストはあまり下がらないんじゃないかと推測する。大量生産品ゆえマルチで取るだろうから金型の管理・調整も大変そう。
あとフタの面が真っ白というのも不愛想だな。外周にリブがあり平滑部は凹面になっているから印刷はできないけど、シールぐらい貼ればいいのに。
食べてみて、元気でスカッと爽やか、でもちょっと疲れる味。例えれば明るく快活な青年という感じだが、必ずしもそうゆうのを好まない人もいるだろう。麺は輪郭がとてもクッキリしていて、クリック感が強いというか、噛み切った時にスコッと音がするみたい(実際はしないです)。
スープはトムヤム味だが花椒や黒胡椒の刺激が混じっている感じでスースー風が吹き込むような印象。辛さは程々、うま味はちょっと化学調味料っぽさがあり強い。甘味と酸味も強い。要は各要素が夫々バラバラに自己主張して若干うるさく感じるのだ。ここに大きなエビでも入っていればビシッと全体を引き締めるのだろうがそれは無く、具は細かな人参とネギのみ。
たまに食べるのなら良いけれど毎日だと飽きそうだな。この味の印象は、まさにThe Decent Noodles Factoryの製品の特長そのものである。
国名 | タイ |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 8 858829 603573 |
会社名 | SAHA Pathanapibul(販売) / Chokchaipibul(製造) |
製品名 | JAYA Instant Cup Noodles Tom Yum Flavour |
謳い文句 | |
調理方法 | 熱湯3分 |
質量 | Net60g |
熱量 | 280kcal (1172kJ) |
Na | 1.56g |
付属品 | 粉末スープ、トムヤムペースト、フォーク。かやく(人参・ねぎ)は混込済 |
ノンフライ麺 | × |
汁なし麺 | × |
麺 | 細めの角断面、輪郭がクッキリしており歯応えも小気味良いがやや演出過剰に感じる |
汁・ソース | 花椒や胡椒の刺激で一般的なトムヤム味より爽やかな印象、辛さは程々、甘みが強い |
具・その他 | 旨みは人工的、酸味も強い、具は最小限、爽快で快活な味だが、連食すると飽きそう |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2018/10/21 |
賞味期限 | 2018/11/01 |
入手方法 | 2018/04/25 Seven-Eleven(Thailand) |
税込購入価格 | 14.0 THB |