No.6318はタイのOldies Cafe、Dried Tom-Yum Noodles。タイに行った際に売り場の隅に知らない即席麺がポツンと置かれていたところに遭遇して即購入、初めて紹介するブランドである。
Oldies Cafeという会社はレストランの店舗経営および調味料・ソース等の販売が主で、即席麺の取扱は今回の品の一点だけである。だからかパッケージを見ても大企業の大量生産品とは違う素人臭さがあって、ブランドのロゴ一つとっても安定感に欠けるというか、どうもあんましこなれていない感が漂ってくる。まあこういうのも味があっていいんだけどね。
パッケージのは透明素材に印刷したもので、中の麺が透けて見える箇所が結構ある。日本もチキンラーメンが出て以来1965年ぐらいまではわざわざ袋に透明の窓を設けて中身が見えるようにしていた時期があった。当時は封止性能が悪くて麺の変質は日常茶飯事だったので、カビや変色などを予めチェックできるようにという意味合いが強かったらしい。
しかし露店売り等を考えると中に光が差し込むのは酸化を促進させたりであまりよろしくなく透明窓は姿を消し、今じゃあアルミを蒸着させた素材で遮光性を持たせている。これは世界的な潮流であり、今回の品のように中の麺が外からのぞき込める製品というのに懐かしさと新鮮さを感じたのである。
食べてみて、麺は太い扁平断面で硬め。気泡感は結構あり、ふっくらした感じもあるが鈍重な食感。一昔前の日本のカップうどんを待ち時間短めで食べるみたいだ。麺がオレンジ色なのは唐辛子混ぜ込み、ではなくトマトジュースを入れて小麦粉を練ったとのこと。確かに酸味があるような気もする。
ソースは液体で、なんだかフレッシュというか、まるで今さっき素材を石臼ですり潰して練ったようなみずみずしい印象がある。これは今まで食べたタイの即席麺には無いようないい感じ。辛さと酸味は程々で適切。ナンプラーの香りがする。
また細かなレモングラスの茎が入っていて、ザクザクした歯応えがいいアクセントになっている。このソースは結構気に入った。それだけにちょっとモッサリした食感の麺が足を引っ張っているのが残念だなあ。
国名 | タイ |
ジャンル | 袋汁なし麺 |
EANコード | 8 859270 810176 |
会社名 | Oldies Cafe |
製品名 | Oldies Dried Tom-Yum Noodles |
謳い文句 | |
調理方法 | 丼お湯入れ2分お湯切り |
質量 | Net80g |
熱量 | (未記載) |
Na | (未記載) |
付属品 | 液体ソース |
ノンフライ麺 | × |
汁なし麺 | ○ |
麺 | 幅広で太い、気泡感が強く輪郭はソフト、でも硬めで無骨な食感、トマト煉り込み麺 |
汁・ソース | 素材をすりつぶした直後のような新鮮な味、辛さや酸味も丁度いい強さ、魚醤の香り |
具・その他 | レモングラスの茎の歯応えが心地良い、ソースが良質で、掘り出し物に出会った気分 |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2018/09/25 |
賞味期限 | 2018/10/02 |
入手方法 | 2018/04/25 Gourmet Market(Thailand) |
税込購入価格 | 16.5 THB |