No.6316は中国の今麦郎面品、上品 卤蛋酸豆角面。卤蛋はLǔ dànと読み、ゆで卵を醬油ダレに漬け込んだ味玉のようなもの。豆角はDòujiǎoと読みインゲンのことで、酸が付くから発酵させて酸っぱくなったものかな?
今麦郎の上品シリーズは2009年12月のNo.4254で「上品 香腸酸辣牛肉面」というのを紹介しており、これはレトルトのソーセージが付いていた。日本では上品をEleganceという意味で使うのに対し、中国ではまさに上級品とか高級品といった格を表す言葉らしく微妙にニュアンスが異なるようだ。タイで55.0B(190円弱)で購入、あちらでもかなりの高額カップ麺の扱い。
製品名の「角」の字をよーく見ると真ん中の縦棒が突き抜けており、日本語の角とはちょっと違う「角」になっている。これ、皆さんの閲覧環境でちゃんと区別できているかな?中国の通販サイトでこの製品を検索し、突き抜け「角」の字をコピーしても、ペーストする側の環境によっては突き抜けが無くなって普通の「角」になっちゃうんだよね。
細かな部分まで中文の文字コードに対応しているか否かの差なんだろうけど、例えばYouTubeのタイトルには反映できなかった。今この文章はWordPressで作成しているけれど、本文は二つの角を区別できるのにタイトル部分は突き抜け無しの角に揃えられてしまう。海外の即席麺を紹介する際に、正確な文字情報を伝えるのって結構難しい。
食べてみて、レトルトの玉子の存在が光っている。長辺が5cmぐらいのちっちゃなものなんだけど、重量感や存在感がとても大きい。白身の部分はタレを吸って全部濃い茶色に変色しており、黄身の外側には硫黄分が析出していてちょっと茹で過ぎのようだ。味付けそのものは意外に薄味で、もうちょっとそれらしい味と香りがしてもいいのにと思った。インゲンの漬け物も酸っぱくて歯応えがあり、存在感があるアクセントになっている。
麺は中太でふくよか、あまりコシはない。良くも悪くも癖がない食感で、昔のエースコックのスーパーカップとか、(現在の)大黒食品工業のマイフレンドビックあたりの麺を彷彿させる。まあこれは中国のカップ麺が進化した証だともいえよう。揚げ油の質も良さそうだし。
スープは味の構成はシンプルだがかなり強い味。酸味と辛さと塩分と甘さがそれぞれ自己主張する。そんな中でポークベースのうま味は意外に自然というか控えめ。まあとにかくいろんな要素が盛り沢山の製品であった。
国名 | 中国 |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 6 921555 508169 |
会社名 | 今麦郎面品 |
製品名 | 上品 卤蛋酸豆角面 |
謳い文句 | |
調理方法 | 熱湯3分 |
質量 | Net146/麺85g |
熱量 | 648kcal (2713kJ) |
Na | 1.16g |
付属品 | 粉末スープ、調味油、味付ゆで卵、インゲンの漬物、フォーク |
ノンフライ麺 | × |
汁なし麺 | × |
麺 | 中太の角断面で輪郭はやや曖昧、しっとりした食感、日本のカップ麺と遜色無い品質 |
汁・ソース | 酸味や辛さ・甘さ・塩分がそれぞれ主張する強い味、ポークベースの旨味は意外に自然 |
具・その他 | 薄味の味玉は小さいが存在感大、インゲンの漬物は歯応えが明確、玩具箱のような製品 |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2018/09/21 |
賞味期限 | 2018/10/09 |
入手方法 | 2018/04/26 Tops(Thailand) |
税込購入価格 | 55.0 THB |