No.6305はタイの日清食品、Tom Yum Shrimp Saab Flavour。タイ日清の袋麺としては安価で庶民的なシリーズに属し、過去に青袋(No.6236 Moo Manao)と緑袋(No.6291 Minced Pork)を紹介している。
タイにおける自国製の袋麺では古くからMAMAやYumYum、WaiWaiの三大ブランドが存在する中、日清が存在感を示しはじめたのはここ五年程のこと。でも今やスーパーでもコンビニでも一定の売り場面積を占有しており、順調に拡販しているように見える。
確かに食べて比べてみると、日清は麺が個性的だと感じる。口当たりが優しいというか、しなやかで女性的な印象を受けるのだ。
この製品は鍋で茹でて作る方式も推奨している。イラストとタイ語・英語併記の説明があってとても判りやすい。今まで食べた青袋と緑袋は丼お湯入れ(チキンラーメン式)で作ってきたけれど、折角だから今回は鍋で茹でて作ってみよう。
MAMAとWaiWaiの普及価格帯製品は丼お湯入れで作ることしか指定していない。YumYumは鍋で茹でる・丼お湯入れの他に電子レンジで調理する方法も説明書きにちっちゃ~く記載されている。この辺は各社のスタンスの違いが見られて面白い。
過去の経験でYumYumを鍋で茹でて作った時は、タイの即席麺らしい元気の良さが失われてしまい、あまり良い印象を持たなかったのだが、今回の日清はどうだろう?
食べてみて、鍋で茹でることにより、元々しっとりとした口当たりだった麺が一層滑らかになって質感が上がったように感じた。麺だけを食べてこれがタイ製品だと当てられる人は殆どいないだろう。輪郭がクッキリして気泡感が強く武骨な舌触りで揚げ物の香ばしさがプーンと香る、典型的タイ製即席麺とはかなり離れたものである。
スープは酸味と辛さがとても強いが、どちらも尖った部分が無く体が瞬時に防御反応を示すようなことは無い。とはいえ刺激の絶対量は大きいけど。うま味は化学調味料っぽさが弱くて馴染みやすい。というわけで、タイ日清の普及価格帯袋ラーメンは鍋で茹でて作ると一段と日本人にも食べやすいものとなる。
国名 | タイ |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 8 852528 002873 |
会社名 | Nissin Foods Thailand |
製品名 | Tom Yum Shrimp Saab Flavour Bag Type |
謳い文句 | |
調理方法 | ゆで2分/丼お湯入れ3分 |
質量 | Net60g |
熱量 | 270kcal (1130kJ) |
Na | 1.85g |
付属品 | 粉末スープ、調味油 |
ノンフライ麺 | × |
汁なし麺 | × |
麺 | 細めの角断面、茹でて作るとしっとり感が強調されタイの袋麺らしくない質感になる |
汁・ソース | 酸味と辛さが強いが共に尖った部分が無いので食べやすい、旨味も嫌味がなく日本的 |
具・その他 | 海老の香りは強くない、タイ日清の袋麺は他社より穏やかで茹でると一層強調される |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2018/09/07 |
賞味期限 | 2018/09/14 |
入手方法 | 2018/04/25 Seven-Eleven(Thailand) |
税込購入価格 | 6.0 THB |