No.6249はイオン、トップバリュ World Dining オニオングラタンヌードル。流通大手が有するプライベートブランドの即席麺は昔から数多くあれど、大抵は安いだけが取り柄の貧民向け製品という性質を持つものであった。もちろんセブンやファミマ向け等の限定品はいろいろあるのだが、今回の品のように「トップバリュ」というブランドを背負う場合は大体において醬油・味噌・塩・豚骨といった無難なバリエーションに留まることが殆どである。
しかしそのトップバリュが最近ガンガン攻めている。このWorld Diningシリーズでは即席麺に留まらず、エスニックや洋風、中華などでちょっとヒネリのある製品を揃えており、もう決して貧民向けだなんて言わせない、という意思が伺える。
カップの側面には小さく「埼玉県の工場で作っています。」との文言が。埼玉県の即席麺工場といえば明星とエースコックかな。東洋水産は埼玉ではカップ麺を作っていないし、高橋製麺も袋麺のみだったはず。
さらに小さく製造者固有記号が「A960」と記されており、これを調べると埼玉県比企郡嵐山町の東日本明星株式会社製なんだそうな。まあ今の時代の大企業だから製品のトレーサビリティはきちんと確立しており、その一部を一般にも開示する仕組みが整っているんだな。
食べてみて、スープは玉ねぎを茶色くなるまで炒めたような匂いと甘味が出ている。気分はヨーロッパ調で、アジアン的なテイストは殆ど無い。グラタンといってもチーズやホワイトソースっぽさはあまり感じられない。でも誰の迷惑にもなりませんというアッサリ味ではなく、適度な自己主張をしている。
具の肉も意外にしっかりしている。クルトンは舌触りからして最初ジャガイモかと思ったよ。ちょっと残念だったのは麺が凡庸というかたまたまその辺に転がっていたものを持ってきたような感じで、スープとのマッチングにはまだ若干の改善の余地がありそうだと思った。
でも、この製品ならではの個性がきちんとある。これならトップバリュの即席麺を買っているのを見られても、ちょっと奥さんあそこのお宅よっぽどお金に困っているのねカワイソウ、なんて言われることは無いだろう。プライベートブランド品といえども独自性がある品を揃えるのは好ましいことだと思う。
国名 | 日本 |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 4 549741 424363 |
会社名 | イオン |
製品名 | トップバリュ World Dining オニオングラタンヌードル |
謳い文句 | オニオンが入ったスープに、とろけたチーズのコクのあるうまみ。クルトン入り。 |
調理方法 | 熱湯3分 |
質量 | Net68/麺55g |
熱量 | 306kcal (1281kJ) |
Na(麺具+汁) | 0.6+0.8g(食塩相当量1.4+2.1g) |
付属品 | なし。粉末スープ、かやく(豚鶏味付肉・クルトン・チーズ加工品・フライドオニオン・赤ピーマン)は混込済 |
ノンフライ麺 | × |
汁なし麺 | × |
麺 | 中太の扁平角断面、若干のふくよかさがある、小麦の香りは地味で自己主張は控えめ |
汁・ソース | 濁り感がある洋風コンソメ味、玉ねぎをよく炒めたような香りと甘み、乳臭さは無い |
具・その他 | 肉は意外にしっかり、クルトンは馬鈴薯かと思った、PB製品でも個性があるのは良い |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2018/06/15 |
賞味期限 | 2018/08/22 |
入手方法 | 2018/04/20 グルメシティ |
税込購入価格 | 105 JPY |