No.6237はトヤマフーズ、秋田十文字中華そば。トヤマフーズといっても所在地は富山ではなく秋田県横手市。社長が外山(とやま)さんという名前の方だそうな。主に袋の生麺を生産する会社のようで、即席麺の領域には今回の製品しか無いみたい。
当初観光土産的なご当地ラーメンだからきっと製造は渡辺製麺さんじゃないかな?と思ったが、よく見るとパッケージの作りが他社に類を見ないような構成であり、どうもメジャーな企業への生産委託品ではないようだ。この製品のことを調べてみてもメディアへの露出が殆ど無く生産規模はうんと少ないと思われるので自社製造というのは考えにくいなあ、と思ったのだが中の説明書きには「製造者 トヤマフーズ株式会社」と書かれていた。
普通カップ麺は大規模な工業生産品という性質を持つものだが、零細(失礼)企業が細々と作って商売が成立するものなのかは非常に興味がある。まあ今回の品は税込購入価格が432円と高額だったから、少量生産のための高いコストは価格に転嫁することでなんとかなるのだろう。
この製品や渡辺製麺の観光土産カップ麺を見ると、大手企業との価格競争をハナから考えないのであれば一個400~500円程度で採算が合うように見受けられる。しかしこの価格帯になると今度はコンビニや店舗のラーメンと比較され競争することになっちゃうよなあ。
食べてみて、なかなか個性的だし質感も上々。麺は無着色なので灰色がかっており、僅かに透けるような透明感がある。縮れというより捻れが多めで輪郭はハッキリ。歯応えはひと世代前のノンフライ麺みたい。
スープは濁り感が少ない濃い色。煮干しの香りが強く、昆布だしも良く出ている。反面畜肉系のうま味は薄く、あまり遊びの無い質実剛健な味という印象。白胡椒の刺激がちょっとレトロ感を醸し出す。
レトルトの豚肉はあまり厚くないけど、きちんと肉の味がするので存在感が大きい。レトルトのメンマもみずみずしいが、繊維質の硬さがやや強い。
生産規模が小さいからだろうか、食べていると作り手との距離が妙に近いような親近感(または錯覚)を持った。
国名 | 日本 |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 4 905864 709098 |
会社名 | トヤマフーズ |
製品名 | 秋田十文字中華そば |
謳い文句 | 和風 だしがうまい。 |
調理方法 | 熱湯3分 |
質量 | Net150/麺60g |
熱量 | |
Na | |
付属品 | 液体スープ、チャーシュー、メンマ、ねぎ、胡椒 |
ノンフライ麺 | ○ |
汁なし麺 | × |
麺 | 細めの角断面、輪郭は明確、無着色なのでやや灰色っぽい、一昔前のノンフライ麺的 |
汁・ソース | 濁りの無い濃い色、煮干しと昆布ダシがが強い、畜肉系の旨味は弱い、白胡椒の刺激 |
具・その他 | 肉は薄いがちゃんとした味がする、メンマは繊維質、値段は高いが明確な個性がある |
総合評価 | ★★★3 |
試食日 | 2018/05/27 |
賞味期限 | 2018/06/03 |
入手方法 | 2018/04/10 道の駅象潟ねむの丘 |
税込購入価格 | 432 JPY |