No.6236はタイの日清食品、Moo Manao Flavour Bag Type。タイ語の日清はนิสชิน、ムーマナオ味はรสหมูมะนาวと表記される。この製品はタイ日清の廉価版即席麺シリーズで、袋版の他にカップ版も存在する。何故かこのカップ版をイオン系列がフタの印刷だけ日本語化して細々と輸入販売しているが、傍から見る限りあんまし売れてなさそうだなあ。
ムーマナオ、マナ男と書くとチャラそうな名前だが、実際はタイ語の読みをアルファベット表記したもので、ムー(หมู)は豚肉、マナオ(มะนาว)はレモンの意味である。
裏面の作り方説明を見ると、丼に麺とスープを入れてお湯をかけフタをするチキンラーメン方式と、鍋で麺を煮込む方式の両対応。日本の価値観で判断すると後者の鍋で煮込んだ方が麺がしっとり滑らかになるため好ましいのだが、タイの即席麺らしい味で食べたいならば断然前者をお勧めする。
これだと気泡感が強くて舌触りはザラザラ、粗い食感になってしまうのだが、同時にこんがりと揚がった小麦の麺の香ばしい匂いがプ~ンと漂ってきて、妙にしっくり来るのだな。で、スープは激辛の激酢っぱなので夏の蒸し暑さをはね返すエネルギーに満ちている感じ。逆に、冬の寒い時節にタイ製の即席麺を食べるのは全く似合わなそうでもある。
食べてみて、スッパ~い!そしてカラ~い!目が飛び出して脳味噌が覚醒するよ。この味は日本人の半数以上は拒絶反応を示すのではないかと思う反面、クセになると刺激がたまらなく感じる人も一定数居そうだな、とも思う。タイの即席麺でありがちな強い甘味はこの製品の場合殆ど無い。うま味は十分以上だが、香りとか深みには全然欠けていて平板。まあ価格が6.0THB(約20円)だから情緒的な部分が物足りないのは仕方ない。
タイの日清で面白いのは、地元御三家(MAMA、YumYum、WaiWai)の一般的袋麺とは違って麺が白っぽくてふっくらしており、そしてあまり揚げ物の香ばしさがしないこと。もしかしたらこの辺を差別化の要素として据えているのかもしれないな。
国名 | タイ |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 8 852528 002934 |
会社名 | Nissin Foods Thailand |
製品名 | Moo Manao Flavour Bag Type |
謳い文句 | |
調理方法 | ゆで2分/丼お湯入れ3分 |
質量 | Net60g |
熱量 | 270kcal (1130kJ) |
Na | 2.07g |
付属品 | 粉末スープ、調味油 |
ノンフライ麺 | × |
汁なし麺 | × |
麺 | 細く気泡感があり軽い食感、量は少ない、タイの袋麺では珍しく色白で香りも弱い |
汁・ソース | 強烈な酸っぱさと辛さ、うま味は十分、甘みは弱く香りも地味、深みや奥行きは無い |
具・その他 | 量は少ない、夏の暑い日にサクッと食べてカーっと頭と体を覚醒させるのに良さそう |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2018/05/26 |
賞味期限 | 2018/07/23 |
入手方法 | 2018/04/25 Seven-Eleven(Thailand) |
税込購入価格 | 6.0 THB |