No.6205は東洋水産、マルちゃん 麺づくり 合わせ味噌。麺づくりはその頃(当時の)カネボウぐらいしか類のない普及価格帯のノンフライ麺として1992年6月に登場した。しょうゆと味噌、タンメンもあったかな?もう発売されてから26年が経とうとしている。
二年半前に関係者を通じ、映画(※)の小道具に使いたいので発売当初の麺づくりのフタを貸して欲しいとの依頼があり対応した。1992年中盤の世相を表現するためにどうしても必要だったらしい。全ての映画がそうなのかは判らないが、時代考証にはとっても厳格なんだなあと驚いたもの。ちなみにカップ部は先方で製作した模様。
※聖の青春、2016年、KADOKAWA
一方前回No.6204で紹介した日清麺職人は2000年の登場(当初は「小麦麺職人」という名)で、麺づくりの方がだいぶ先輩。まあ日清はそれ以前よりちょっと高級志向の「麺の達人」シリーズを持っていて、長い間達人と職人を併売していたからね、この辺の攻防は結構複雑なのである。
食べてみて、No.6204麺職人の味噌はちょっとクセ球というか個性を際立たせた感じだったのに対し、この麺づくりは味噌ラーメンに対して人々が求める最大公約数的な造りになっている。麺は太くて堂々としており、かやくはフリーズドライの野菜で歯応えしっかり。柳腰の麺職人に対してマッチョな麺づくり、てな感じかな。
麺づくりは正攻法だけど、若干しつこいというか人工的な部分を感じる場面があるのだが、これ以上のものを求むならばさらに上級な正麺をどうぞ!ということかな。自動車のラインアップと同様、ブランド間での下克上はご法度だろうし。
国名 | 日本 |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 4 901990 338844 |
会社名 | 東洋水産 |
製品名 | マルちゃん 麺づくり 合わせ味噌 |
謳い文句 | ツルッと食感、麺にコシ!ノンフライ太麺 |
調理方法 | 熱湯5分 |
質量 | Net104/麺65g |
熱量 | 351kcal (1470kJ) |
Na(麺具+汁) | 0.7+1.7g(食塩相当量1.8+4.3g) |
付属品 | 液体スープ、粉末スープ、かやく(キャベツ・にら・コーン・にんじん) |
ノンフライ麺 | ○ |
汁なし麺 | × |
麺 | 太めの扁平断面で重量感がある、角が取れていて舌触りは穏やか、歯応えはやや鈍い |
汁・ソース | 味噌の存在感が強く麺職人とは対照的、白味噌が優勢、力強いが繊細さには欠ける |
具・その他 | フリーズドライの野菜は歯応え明確、ニラの存在が良い、愚直にまっすぐという感じ |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2018/04/06 |
賞味期限 | 2018/08/17 |
入手方法 | 2018/03/21 相鉄ローゼン |
税込購入価格 | 106 JPY |