No.6166は中国の四川光友薯业(薯业≒お芋の仕事)、紅油面皮。英語表記だとSichuan Guangyou Sweet Potato and Food Products、Hot Dumpling Pastryとなる。英中併記だから輸出を前提としたパッケージだな。辛い油に餃子の皮みたいな麺、みたいな意味だろうか?
四川光友の製品は今まで春雨やビーフンばかり取り上げてきたので、今回が初めてジャガイモの粉で麺を作った製品の紹介になる。しかしこれ、パッケージの写真をみるとなにやら怪しいというかおどろおどろしい雰囲気を感じてしまうよ。はたしてナイーブな日本人が食べられる代物なんだろうか?
戸惑ったのは作り方。最低限の説明はしてある(中国製品にしては待ち時間やお湯の量が示してあるのはすごく親切な方)のだが中国語のみ。そこには「將碗中的水倒掉」と書かれているのでたぶん湯切りをするものだと考えたのだが、どうにも確証が持てない。おどろおどろしいパッケージの写真を見てもハッキリしないんだ。
この製品の検索をするとそれなりに一般人によるテキストや動画が出てくるけれど、きちんと作る手順を追ったものが全然見つからないのが魔訶不思議。結局自分を信じて湯切りをして作ったが、これが正しいかどうかは未だに判らないままである。輸出を前提とした製品なら制作手順の挿絵ぐらいは載せて欲しいなあ。
開封して、ははははは。すんごいインパクト!幅30mmはあろうかと思える超幅広麺。お湯を入れからての待ち時間指定は6~8分と結構アバウト。
食べてみて、麺は幅だけでなく厚みも結構ある。ノンフライだけど結構均一に湯戻りしており、澱粉系の粘りもあって重量感がとても大きい。付属している華奢なフォークじゃ、しなってしまって使い物にならないのでは?
麺の表面がきちんと平滑ではなく細かいシワとかヨレがあるので舌触りは餃子の皮というよりは豚の薄切り肉を食べているみたい。こんなのは初めての体験だよ。ただし量は結構多いので半分ぐらい食べると腹にもたれて飽きてくる。
味付けも強烈で、粉末スープは味精(MSG、化学調味料)の塊みたいな印象、調味油はザラザラした食感でラー油に花山椒や胡麻だのいろんな薬味を加えた感じ、黒い液体は黒酢がベースみたいで酸っぱくて苦い。基本的には強くて単調な味。まあ正直に言えば、好奇心旺盛で余程のチャレンジャーでない限り日本人にはあまり勧められない製品だよなあ。
でもね。中国の、社会インフラもろくに整備されていないような奥地へ行けば、今回の製品のような感じの味の料理が出てくるんじゃないかと思ったりする(行ったことはないけれど)。こんな想像を巡らすことができるのが海外即席麺を食べる醍醐味なのである。
国名 | 中国 |
ジャンル | カップ汁なし麺 |
EANコード | 6 914790 160629 |
会社名 | 四川光友薯业 |
製品名 | 紅油面皮 |
謳い文句 | 酸辣味 Hot Dumpling Pastry |
調理方法 | 熱湯6〜8分お湯切り |
質量 | Net100/麺80g |
熱量 | 431kcal (1804kJ) |
Na | 1.657g |
付属品 | 液体スープ、粉末スープ、調味油 |
ノンフライ麺 | ○ |
汁なし麺 | ○ |
麺 | 3cm程の幅広麺で厚い、表面はシワがあり豚肉みたいな舌触り、粘りと重量感がある |
汁・ソース | 花椒とラー油の刺激は激辛ではない、黒酢の酸味と苦味、化学調味料的な旨味が過剰 |
具・その他 | 僅かに擂り胡麻のような香り、単調で後半は飽きてくる、日本人には受け入れ難い味 |
総合評価 | ★☆1.5 |
試食日 | 2018/02/01 |
賞味期限 | 2018/07/31 |
入手方法 | 2017/03/13 華僑服務社 |
税込購入価格 | 171 JPY |