No.6103は日清食品、日清のどん兵衛 天ぷらそば 東。No.6101で紹介したどん兵衛きつねうどんより3ヶ月遅れた1976年11月の登場でもう41歳。北海道仕様であれば2014年11月のNo.5437で試食しているが、東日本版は9年ほど(2008年12月のNo.4007以来)ご無沙汰していた。
どん兵衛が出る前、和風カップ麺の世界では1975年に登場した縦型蛇腹構造カップのマルちゃんきつねうどん&天ぷらそばがヒットしていたのだが、日清はどんぶり型カップで差別化したどん兵衛で東洋水産の牙城を崩し市場を奪取、これに東洋水産が対抗して1978年に赤いきつね、1980年に緑のたぬきを出し、現在に至るまで宿命のライバルとして闘い続けている。
ちなみに今回の試食は東日本向け版だが、どん兵衛天ぷらそばだけでも東・西・北海道・液体つゆ仕上げ・ミニ東・ミニ西・特盛東・特盛西があり、さらにかき揚げ天ぷらなんてのもあるから全部で9種類もある。なかなか全体像を把握するのが難しい。
どん兵衛の天ぷらは後乗せを推奨しているためフィルムで包装されている。ここはマルちゃんとは違うところ。いつ頃から後乗せ方式になったかは知らないが、少なくとも1992年のパッケージ(No.449)を見ると「あとのせ式だから天ぷらがサクサクしておいしい。」と書かれていた。
その天ぷらは直径8cm程で大きく、土台部分はホットケーキミックスみたいな甘みのある小麦粉を揚げたようで軽やかで硬く、確かに歯応えはサクサクしていてつゆを吸う前に食べると小気味良い。ただこの状態では天ぷらというよりはスナック菓子みたいでもある。つゆを吸えばしなやかになるので天ぷらの二重人格ぶりを楽しめる。
赤く見える粒は海老ではなく海老香料の入った小麦粉、かな?数は少ないが緑の粒もありこれは青海苔(orアオサ)の入った小麦粉。青海苔そのものもふりかけてある。検知できなかったけれど少しは本物の海老も入っているのかもしれない。
日清どん兵衛系とマルちゃん系では麺の性格が対照的。どん兵衛は「ぴんそば」になってからは縮れが弱くなり輪郭は明確、麺質は重くなった。ちょっと生の麺に色気を出しているようにも感じてしまう。生の蕎麦に近付こうだなんて一切考えてなさそうなマルちゃん系とは明確に違う。
国名 | 日本 |
ジャンル | カップそば |
EANコード | 4 902105 033746 |
会社名 | 日清食品 |
製品名 | 日清のどん兵衛 天ぷらそば 東 |
謳い文句 | あとのせサクサク |
調理方法 | 熱湯3分 |
質量 | Net100/麺72g |
熱量 | 464kcal (1943kJ) |
Na(麺具+汁) | 0.8+1.6g(食塩相当量2.0+4.1g) |
付属品 | 粉末スープ(ネキ入り)、彩り七味。天ぷらは混込済 |
ノンフライ麺 | × |
汁なし麺 | × |
麺 | 縮れが弱い角断面で、エッジが明確、重量感がありスコスコした歯応えで小気味良い |
汁・ソース | 天ぷらの香ばしさと重ならないようにか鰹節粉感は弱い、七味唐辛子は香りが華やか |
具・その他 | 甘い香りの天ぷらはφ8cm、後乗せで最初はコリコリした歯応え、エビの香料が強い |
総合評価 | ★★★3 |
試食日 | 2017/09/29 |
賞味期限 | 2018/02/01 |
入手方法 | 2017/08/30 相鉄ローゼン |
税込購入価格 | 140 JPY |