No.6075は中国の天津頂益食品、康师傅 匠汤肥牛面 酸辣味。写真だと大きさの見当が付きにくいが、縦型カップとしてはやや大柄な製品。中国の即席麺ではしばしば製品名に「肥」という字を使うものを見掛ける。
中年日本人の感覚としては「肥」という字を見るとどうしても即座に「肥溜め」とか「糞尿」を連想するから製品の名称に用いることはまずあり得ないだろう。でも本来「天高く馬肥ゆる秋」とか「肥沃な大地」など動物や農作物が太ったり富んだりする良い意味を表すものだから食べ物の名前としては適しているんだけどね。今後「肥溜め」にリアリティを持たない人が大多数になると状況は変わってくるのかも。匠湯シリーズは2016年11月に登場した製品で、英文資料では”Ingenuity Broth”と呼んでいる。買い値は5.00CNY(現行レートで約82円)でNo.6066で紹介した愛鮮大餐の7.00CNYよりは低いが、4.00CNY近辺の一般的な製品よりは高い設定。というか康師傅が最近出した製品は大体ちょっと高めの価格帯で、高価格帯へのシフトを促しているみたい。食べてみて、麺もスープも尖がった部分が無くてまあまあ良い質感。価格を上げた分が正直に反映されているみたい。日本のディスカウントストアで投げ売りされるような製品には勝っているように思える。
本Blogではここ最近海外製品の試食が多いが、アジア系即席麺の高価格帯シフトとそれに伴う質感アップを実感している。今まで日本における輸入即席麺といえば珍しい味か激安でしか存在価値が無かったけれど、今後は美味しさで選ばれる海外即席麺というのも出てくる予感がするな。下手に日本人の味覚に合わせていない分、お国柄が出てかえって面白いのだよ。(ワインやらチーズとかでも日本人向けに味を調整しましたなんてのは全然欲しくないでしょ)
国名 | 中国 |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 6 903252 092738 |
会社名 | 天津頂益食品/康師傅控股(販売) |
製品名 | 康师傅 匠汤肥牛面 酸辣味 |
謳い文句 | 匠人精神 |
調理方法 | 調理方法記載なし |
質量 | Net79/麺60g |
熱量 | 407kcal (1705kJ) |
Na(麺具+汁) | 0.5+1.6g |
付属品 | 液体スープ、粉末スープ、かやく(牛肉) |
ノンフライ麺 | × |
汁なし麺 | × |
麺 | 縮れが強い扁平断面、柔らかめで表面は滑らか、日本の安いカップ麺より品質は良い |
汁・ソース | 濁り感あり、酸味と辛さが強いがどちらも角が取れてマイルド、牛肉の風味は控えめ |
具・その他 | 肉は厚いが豚肉みたい、クコの実の甘さがアクセント、非日本的感覚だが丁寧な印象 |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2017/08/09 |
賞味期限 | 2017/09/07 |
入手方法 | 2017/07/05 Kihara特派員様よりいただく |
税込購入価格 | (5.00 CNY) |