No.6048は韓国の農心、マッチャンポン。ハングル表記では농심、맛짬뽕。「マッ（맛）」は「味（flavor）」の意味でちゃんぽん味、美味いちゃんぽんみたいな感じの意味かな。英文の製品紹介では「Spicy Seafood Flavor」との説明が付く。

外観は同社のNo.5983チャワン（짜왕）とよく似た感じのパッケージデザインで、この装いが農心のちと高い新世代製品群のようだ。現地価格は単品だと1,500KRWぐらい（競合もみんな似たような価格帯らしい）。日本と同じで従来からの製品が価格競争に明け暮れて疲弊すると、収益性を上げるためにプレミアム路線へ傾倒するんだなあ。どうでもいい話だが、袋めんの裏面にある作り方の説明図は日本の製品では片手鍋であるケースが圧倒的多数なのだが、韓国製品では両手鍋であることが多い（どちらも100%という訳ではないが）。即席麺を作る調理器具一つ取っても、国によって流儀が違うんだなあ。今回の製品はさらに金色っぽいアルマイト製両手鍋の絵であって、いかにも韓国らしい。食べてみて、麺は太くてもちもち。しぶといというか、憎たらしくなるほどの粘りがある。食感だけではなく匂いも含めてこりゃラーメンというよりもうどんに近いな。スープも重量感のある辛さ。でも逆にスピード感のある辛さではないし、辛さの絶対値は「激」が付く程じゃない。

うまみも上品の反対の下品、けっして悪い意味ではない。雑多な海鮮の香りがする。麺もスープも雄弁でパワフルなので、自身に喝を入れたい時には好適だが、疲れているときとか落ち着きたい時には避けた方が吉。

惜しむべくは調味油にちょっと私が嫌いな人工的な匂いがすること。これが無けりゃもう0.5点プラスしたのになあ。