No.5897はまるか食品、ペヤングヌードル。1973年6月に発売されたまるか食品初のカップ麺であり、「ペヤング」の冠が付いた初の製品。
まるか食品は一時全ての生産を停止していたが、2015年6月以降焼そばから販売を再開。そしてついにこの10月からラーメン系も復活した。大好きだった側面のデザインが昔のまま維持されているか心配だったが、変わってなくて一安心。もうね、この流麗にウネウネした”Pe Young Noodle”文字!最高でしょ!”Y”とか”N”なんてイカの足みたい。いかにも素人が描いたロゴがそのまま製品になっちゃいました感に溢れていて抱きしめたくなるほど。反対面にある片仮名のロゴだって負けていない。妙な抑揚や装飾があったり、線の太さが不規則だったり、青色の影というか立体感もなんだかバラバラだし、「ヌ」の力強さに対して「ル」が軟弱なこと、「ン」の点なんてマカロニ状になってるぞ。フタにある長円形に囲まれた「ペヤング」の文字とは別物なんだ・・・ずっと見ていても飽きないわ~。雲のようなハートの一部分ような模様も1973年という時代を感じさせるもの。手描きと思われる「3分でOK!」の文字もしょぼくていい味を出している。
1973年といえば日清食品のカップヌードルが登場してから2年。「ウチみたいな小所帯でも遂にカップ麺を作れるようになったゾ!」という喜びや誇りに満ち溢れた(ように私は感じる)この側面デザインを下手に今風のものに変えずに残してくれたのは本当に嬉しい。一方、今回のリニューアルで消えてしまったものもある。今までペヤングヌードルは樹脂シートを立体に成型した硬いフタを使っていたのが一般的な紙基材へ変わってしまった。これはペヤングソースやきそばの場合と同じだね。異物混入防止を徹底させるためには出荷時にフタを密着させる必要があるという判断かな?
昔はフタの中央が5mmほど盛り上がっていてフタを開けるときのツマミとして機能したのだが(実際は殆ど役に立たない)、代わりに凹凸の陰が印刷されているのが空しいなあ。自分の知る限り、現在日本で樹脂シートを成型した立体のフタを使うのは徳島製粉の金ちゃんヌードル系だけになってしまったので、これはこれで永く続いてほしいな。
国名 | 日本 |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 4 902885 000341 |
会社名 | まるか食品 |
製品名 | ペヤングヌードル |
謳い文句 | 3分でOK! Pe Young Noodle |
調理方法 | 熱湯3分 |
質量 | Net85/麺76g |
熱量 | 373kcal (162kJ) |
Na(麺具+汁) | 2.1+0.3g(食塩相当量6.1g) |
付属品 | 粉末スープ(かやく(かまぼこ・たまご・味付け鶏ひき肉・えび・ねぎ)入り)、スパイス |
ノンフライ麺 | × |
汁なし麺 | × |
麺 | 細い角断面の揚げ麺はエッジが明確、色は茶色くチキンラーメン系の香ばしい匂い |
汁・ソース | 透明感がある鶏ガラ醤油味、安っぽいけど郷愁を誘う香り、胡椒の刺激が心地よい |
具・その他 | 歯応えが硬い蒲鉾は妙に多い、海老と挽肉は存在が薄い、70年代の雰囲気を残す製品 |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2016/11/12 |
賞味期限 | 2017/04/10 |
入手方法 | 2016/10/26 ドン・キホーテ |
税込購入価格 | 138 JPY |
いや〜、側面デザインの妙なフォントには気がつきませんでした。流石!ですね。
側面の英文ロゴを見た時、生のイカのゲソを連想したのが妙に脳へ焼き付いちゃって。80年頃だと思うけどその時点で「古っ!」と思っていました。