No.5883は日清食品、焼出前一丁。出前一丁ファミリーということで醬油味、ごまラー油付きという点が一般的な焼そばとは異なるところ。パッケージにはラーメン同様出前一丁坊や(香港・中国・シンガポールでは「清仔/Qing Tsai」という名前が付いている)が岡持ちを運んでいる姿が描かれているが・・・よく見ると中身がちゃんと焼そばになっている。なかなか芸が細かいなあ。前二回で安価なカップ焼そばを紹介し、今回の製品は税込価格106円(特売品をGet)なのでそれらよりも少し格上の品である。とはいえこの価格には日清食品および出前一丁というブランド料が加味されているだろうから実質的な製造コストは大差ないのではと推測する。食べてみて、ソース味と醬油味の違いがあるものの、品質感においては麺のスナオシ・大黒食品工業安売り連合と日清食品とで大きな差は無い(きっぱり!)。これは日清が手を抜いているのではなく、近年安売り連合の質感が良くなってきたからである。昔(10年以上前)の安売り連合の製品は麺の匂いがイマイチで、悪く言えば飼料的な印象を持っていたが最近の製品は特に気にならなくなってきた。
じゃあ大手メーカの安価な製品は存在価値が無いのかといえばそうではなく、今回の製品で言えばラーメンの出前一丁との味の関連性を見出すことができた。つまり買う前に中身が推測できること、失敗が少ないであろう安心料がブランド力の差、しいては価格の違いということである。
なお、今回の焼そば三連食で日清だけ評価点が高い理由は、具に肉が入っている点が大きい。
国名 | 日本 |
ジャンル | カップ焼そば |
EANコード | 4 902105 233085 |
会社名 | 日清食品 |
製品名 | 焼出前一丁 |
謳い文句 | 出前一丁の焼そば! しょうゆ味 ごま約1000個分のセサミン入り ごまラー油+炒りごま |
調理方法 | 熱湯3分お湯切り |
質量 | Net104/麺90g |
熱量 | 502kcal (2102kJ) |
Na | 1.6g(食塩相当量4.1g) |
付属品 | 粉末ソース、かやく(キャベツ・味付豚肉・なると)、ごまラー油 |
ノンフライ麺 | × |
汁なし麺 | ○ |
麺 | 細めの角断面で柔らかめ、少し弾力感がある、香ばしさがあるが自己主張はしない麺 |
汁・ソース | 醤油味でスッキリ軽快、塩分や旨みは強い、ごまラー油が味に厚みを出すが辛くない |
具・その他 | 豚肉は少ないが味が濃くて存在感がある、ラーメンの出前一丁と味の関連性を感じる |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2016/10/23 |
賞味期限 | 2017/01/14 |
入手方法 | 2016/08/01 相鉄ローゼン |
税込購入価格 | 106 JPY |
特売106円はお買い得ですね。コメはなかなか説得力ありました。大手メーカーで、容器を始め、様々なブツや製造機器が既存の製品のものを流用できることを考えると、コスト的には安くあがっているかもですね。
小麦粉なんかもたくさん買えば単価はどんどん安くなるから大企業ほど有利になり、反面小さな会社は原材料調達も高コストが定着してなかなか負のスパイラルから抜けられないでしょう。だから判官びいきとでもいうか、心情的にはスナオシとか大黒を見ると「がんばれ~!」と言いたくなっちゃいます。