No.5870は五十嵐製麺、博多風味ラーメン とんこつ味。五十嵐製麺は福島県喜多方市にある会社であり主力はもちろん喜多方ラーメンなのだが、九州や沖縄など遠く離れた地方の味ラーメンも(OEMも含めて)多品種を製造している。
この製品は今となっては少数派だが、茹で汁は使わずに熱湯でスープを溶くことを要求するもので、麺の湯切りをするためのザルを用意したり洗い物が増えるなどちょっと敷居が高くなる。自分で調理せず皿洗いもしない人には関係ないけど。昔話になるけど1960年代末に明星「中麺」や日清「生中華」、サンヨー食品「来々軒」などメジャーどころが熱風乾燥のノンフライ麺を発売した当初はみんなこの茹で汁・スープ分離方式だったんだよね。幼心にえらく面倒臭くて嫌だなあと思ってた。昔のノンフライは麺が瘦せていてスープもアッサリしすぎており、手間に見合うだけの味のメリットを感じなかったからだろう。その後メジャーどころはノンフライ麵でも茹で汁でスープを溶く方式に転換して徐々に一般的な存在になってきた。一方で1980年過ぎから北海道の菊水や藤原製麺がリアルな食感の低温乾燥ノンフライ麺で存在感を増してきたが、やはり茹で汁・スープ分離方式であることがネックとなってか今一つメジャーに成れないように感じていた。ところが2007年頃?から藤原製麺も茹で汁でスープを溶くよう徐々に転換して飛躍、その後菊水も追従しつつある。
かように茹で汁・スープ分離方式は今や少数派になってしまったが、それでもスープに麺の澱粉が溶出しにくいので味がクリアに保たれるメリットは間違えなくある。今回の製品などはそこをもっと深く訴求すればいいんだけどなあ。
国名 | 日本 |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 4 964868 801185 |
会社名 | 五十嵐製麺 |
製品名 | 博多風味ラーメン とんこつ味 |
謳い文句 | 豚骨独特の風味が香る博多豚コクラーメン。低温熟成乾燥麺・スープ付 |
調理方法 | ゆで3〜4分分離調理 |
質量 | Net112/麺80g |
熱量 | 342kcal (1432kJ) |
Na(麺具+汁) | 〜g(食塩相当量5.2g) |
付属品 | 液体スープ |
ノンフライ麺 | ○ |
汁なし麺 | × |
麺 | 細く縮れは弱い、柔らかめで少し頼りない食感、経時変化大、茹で時間は短めが良い |
汁・ソース | 甘めでスッキリ上品、喉越しもクリア、弱いニンニクと胡麻の香り、少し物足りない |
具・その他 | 鶏ガラとのブレンドで獣臭さは無い、湯切りをするメリットをもっと追求して欲しい |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2016/10/02 |
賞味期限 | 2016/11/25 |
入手方法 | 2016/08/04 ドン・キホーテ |
税込購入価格 | 149 JPY |