No.5580は沖縄北谷自然海塩、あぐー豚塩ラーメン。このあぐー豚シリーズには現在とんこつ（No.5688で紹介）、とんこつ辛口（No.5749）、そして今回の塩ラーメンの三種類がある。沖縄という名の製品ながら、この海塩の会社がラーメンを作っているとは思えず、たぶん沖縄でないどこかの企業に製造を委託しているのだろう。あぐー豚シリーズの麺は、外観や舌触りでさほど大きな特徴は無い。しかし食べてみると僅かながらも底力とか昔ながらの好ましい香ばしさがある。もしやと思って裏面に書かれた原材料名の項を確認すると、麺（の揚げ油）にラードが含まれていた。

ラードの使用について、現在大きなメーカのメジャーな製品では実施例が少ないと認識しているが、メーカーによって、あるいは販売する地域によっては積極的に使っているところがあるようだ。最近試食したものではNo.5754マルタイこれだ、No.5765徳島製粉金ちゃんラーメンなど、古風な味わいが特徴になっていると思われる製品はラード使用である。味への影響力が結構あるので、即席麺選びの一つの要素としてラードの有無を認識しておくと良いだろう。