No.5707はシンガポールのSing Long Foodstaff Trading社、Sing Long Instant Noodles, Fried Kway Teow。漢字での製品名は炒粿条 快熟面。さて、Kway Teowはチャー(Chow 炒)クイティオと呼ばれる東南アジアに広く伝わるビーフン料理。いつものように試食に先立ち写真撮影のため開封して中身を見た瞬間、俺の体に電流火花が走り言葉を失った。ななななんと、麺が二種類入っている~!米粉のビーフンと油で揚げた小さなラーメンの麺。なんで???さらに小袋が四包も付いているから、まさか二種類の麺でそれぞれ違う料理を作るのかと一瞬思ったが、調理法の説明を見る限り二種類の麺を一緒に茹でて五分経ったら湯切りし、四つの小袋全部を混ぜるようだ(説明の記載も曖昧だし)。
しっかし、クイティオについて調べてみると基本的に米粉の幅広麺を使うのが基本のようで、ラーメンの麺を使う事例は見当たらなかった。コストも余分に掛かるだろうに、なんで二種類の麺を同梱するんだろう?で、味の方はゆで時間五分ではどちらの麺もフニャフニャになってだらしない歯応えになってしまう。香りもあまり強くなく、麺の印象は良くない。だったらなおさらわざわざ麺を二種類使わなくてもいいのに。それぞれが違う食感、香りを持っていて、お互いを引き立て合うような関係性を持たせて欲しいな。もしかしてゆで時間が短ければ印象が違うのかもしれない。
というわけで、味の方はソースを含めてパッとしなかったけど、物珍しさや面白さでは世界最高峰の製品でした!海外の即席麺を収集していて一番楽しいのは、今回の品みたいな様式から外れた製品と出逢うことなんだよね。ちなみに価格は0.7 SGD、現在のレートで換算すると60円弱。食べ物の価格が高いシンガポールとしては最安価クラスの即席麺。二種類の麺と小袋四包が付属しているにしてはお買い得。
あと、栄養表記などの数値がどうも常識的な値からかけ離れている。質量は表記の80gじゃとても済まなそうだし、熱量175kcalは今まで経験してきた即席麺からみて比べて少なすぎ、ナトリウム5.713gは逆にめっちゃ多すぎ。会社の体質がアバウトなのかな。
国名 | シンガポール |
ジャンル | 袋ビーフン |
EANコード | 8 888260 009238 |
会社名 | Sing Long Foodstaff Tradin |
製品名 | Sing Long Instant Noodles, Fried Kway Teow 炒粿条 快熟面 |
謳い文句 | |
調理方法 | ゆで5分お湯切り |
質量 | Net80g |
熱量 | 175kcal (733kJ) |
Na | 5.713g |
付属品 | 液体ソース二種、粉末ソース、調味油 |
ノンフライ麺 | ○(米粉ビーフン)、×(ラーメン) |
汁なし麺 | ○ |
麺 | ビーフンとラーメンを混ぜて作るが、柔らかくて歯応え脆弱、混ぜるメリットが無い |
汁・ソース | 澱粉質のザラつく舌触り、香りは地味、旨味は人工的、唐辛子の刺激が単調さを救う |
具・その他 | 二種類の麺が同梱なんて前代未聞、意外に安価、味は全然冴えないが面白さは抜群 |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2016/02/09 |
賞味期限 | 2016/03/12 |
入手方法 | 2015/07/08 ShengSiong (Singapore) |
税込購入価格 | 0.7 SGD |